海外ではタブー!?親子丼の謎
こんにちは。こばやしです。
先日、「たまごと鶏肉は、戒律でほとんど禁じられておらず、世界中で食べられる“宗教レス食材”である。」というエントリを書きました。
が・・・・・・、
実は組み合わさることでタブーとなってしまう場合があります。
「たまごはOK。鶏肉も食べて良い。」
「でも“親子丼”はゼッッタイ駄目!禁止!!!」
・・・・・・とは、どういう宗教タブーなんでしょうか?
◆残酷なのはダメ!ユダヤ教の厳しい戒律
ユダヤ教において、「子ヤギの肉を、その母の乳で煮てはならない」という戒律があります。 お母さんのミルクで、その子供を煮るなんてなんたる残虐!ってことのようです。
この教えにより、そのような“親子”の組み合わせ料理は、ユダヤ教徒の皆さんにはすべて厳禁です。 和食でいうと、上記の「親子丼」。 日本で一緒に食事しても、絶対に勧めてはいけません! 他の例でいうと、「チーズバーガー」が有名です。(牛乳と牛肉ですね) 北海道で美味しい「鮭イクラ丼」なんてのもモチロン駄目でしょう。同じく「“鮭節”ダシの醤油漬けいくら」なるものも北海道にはあります(おいしそう!)が、これもダメということですね。(^^;)
うーむ・・・、日本文化の中だと、健康上の“食べ合わせ”はあっても、宗教上の組み合わせタブーとなる食べ物なんて、あまり思いつきませんね・・・。 非常に興味深いです。
◆戒律には愛が詰まっている!?
そういえば以前、インド人の知人Hさんに「なぜヒンドゥー教では牛を食べてはダメなのか?」と聞いてみたことがあります。 彼は笑いながら「アナタも赤ちゃんの頃から牛さんミルクで育ったでしょ?そんな“お母さん”にザンコクな事をしちゃいけないですよね。チガイますか?」と答えてくれました。
「豚はイイ。牛はダメ。」なんてちょっと不合理だなァ・・・、以前はそう思っていたのですが、Hさんの説明を聞いて納得しました。 上記のユダヤ教義もそうですが、羊も牛も鶏や豚もたまごも、食材としてでなく“一個の生命として尊ぶ”という姿勢から、食の宗教的戒律は生まれてくるんではないでしょうか。 中華料理のように「自然の恵みとして感謝し、なんでも美味しくいただく。」という姿勢も素晴らしいと思いますが、「ダッテかわいそうじゃん。」という慈愛溢れる戒律も、これまた素晴らしい考え方じゃないかと思います。 我々は「他の生命を頂かずには生きていけない」という原罪を抱えながら生きています。 どのような方法にせよ、せめてムダ無く命を頂く「食への感謝と愛情」が、生きていくうえで必要だと思います。 ここまでお読みくださってありがとうございます。