『過程』で魅せるのが、たまご料理のメリット
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
少し前ですが、
息子が書道で賞をいただいた
ので展示展を観に行ってきました。
小学生から中学生まで
力作大作がズラっとならんでいて
壮観でしたね~。
ところで海外の方、
特に欧米の方からすると
「字を書いてアートとして愛でる」
というのはとても不思議に
感じるのだそう。
アラビアあたりに
飾り文字としてのアートは
ありますが、
書体そのものズバリや
文字のバランスの
美しさを競ったり
鑑賞して楽しんだり、
というのは
中国や日本あたりの文化で
たしかにそれ以外の国では
見たことがありません。
米国出身の友人に
「書いた内容を楽しむなら
まだ理解できるけど…。」
と言われたこともあります。
たしかに考えてみれば
面白いですよね。
文字ってあくまで
伝達の「手段」じゃないですか。
それを「目的」にしちゃう、
「魅力」にしちゃうなんて。
これももしかすると
象形文字の要素、
「漢字」が持つそもそもの魅力のおかげ
そしてそれをキレイに書くことの
難しさから来ているんでしょうか。
さて、料理の世界でも
同じように「過程」を魅せる
ことが大事だったりします。
まるで魔法のように
料理ができてくる様は
食べるのと同じくらい
魅力的に感じる瞬間があります。
とくにたまごの料理は、
その代表格ですよね。
たとえばオムレツ・オムライス。
「短時間での見た目の変化」
「自分で作る時の難しさ」
「テクニックのカッコよさ」
と、
名人の書が描かれるのを
横で見ているような
ステキな魅力とワクワクが
あります。
つまり、
「手段」が魅力という「目的」になっているんですね。
じっさい、コロナ前には
いくつもの高級ホテルさん
の朝食で、一流のシェフが
目の前でオムレツを焼いてくれる
そんなサービスが
催されていました。
海外からの渡航の制限が
解かれつつある日本では
ふたたびこういった
シズル感と技術を楽しむ
ワクワクのたまご料理が
ふたたび増えてくるに違いありません。
ホテルじゃなく
街のお店でも、
キッチンからどう魅せるのか
または鉄板の上で
どう変化を見せていくのか。
たまご料理だとできる
ワクワクの世界が
ひとつのチャンスに
なってくる気がしますね~。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。