小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

「あたりまえ構文」な魅力の伝え方

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

某チェーン店のメニューに
フレンチトーストがあります。

面白いなぁ、
と思うのはネーミングが
ただフレンチトーストじゃなく

「バター香るフレンチトースト」

となっているんですね。

美味しそう!ですが、
これってよく考えてみれば
当たり前なんですよね。

フレンチトーストは必ず
バターを使いますから。

どのフレンチトーストでも
この特徴をPRできるわけです。

ほかにも

「牛乳の甘み美味しいフレンチトースト」

とか、

「小麦薫るフレンチトースト」

「たまごにじっくり浸したフレンチトースト」

とかも言えますよね。

 

◆あなたの当たり前を魅力に変えよう!

『あたりまえ構文』という
ジョークのジャンルがあります。

『アフリカでは一分に60秒が過ぎています。』

みたいな、
一見もっともらしい表現で、

考えると当たり前なことを
いう言葉あそびですが、

この発想って、
メニューの魅力伝達に
使えるんじゃないかと思うんですね。

お店にとっていつもやってる
当たり前すぎる事だったり、

料理そのもの苦労で
当たり前にやっていても、
お客様が価値としてさほど
気づいてなかったり・・・

たとえば

「ひとつひとつ、
お客様のオーダー後から
できたてを手作りいたします。」

と書いてオムライスをお店で
出したとして、そりゃそうなん
ですが、

「なるほど!贅沢だな。」

と感じる部分があるんじゃないでしょうか。

一番搾り、というビールが
ありますが、業界では常識
だった一番搾り製法を
大きく打ち出したところ
大ヒットしてロングセラーと
なっています。

東京の「9秒カレー」は
『オーダー後9秒以内に提供
できなければ無料』という
驚きのコンセプトで話題ですが、

もともと繁盛店であって
やっていたことを、あらためて
打ち出してみた、とも聞いた
ことがあります。

 

◆あたりまえ的な魅力伝達のコツは…

こういった「あたりまえ」の
再確認をした魅力PRには、

ひとつコツがあります。

それは、
お客様のイメージと
少し遠いこと。

たとえば、フレンチトースト
にバターや牛乳を使うのは
当たり前ですが、

意外と『バター→フレンチトースト』
というイメージってそう強いわけ
ではありません。

そんな点をPR文言に使うと

「へー!良さそうだね。」

って言ってもらいやすいわけです。

たとえば
『シュークリーム→卵』も
さほどイメージが強く
ありませんから、

「たまごを丁寧に裏ごしした…」とか

「こだわりたまごを使った
生カスタードのシュークリームです。」

みたいな打ち出しが
すごく響くのです。

ぜひ、あなたのお店の
魅力をお伝えする際に
ぜひ「当たり前」さがし、

美味しい料理の
「あたりまえ」を
さらなる魅力としてお客様に
お伝えしてみませんか!?

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ2022年11月10日