小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

シェフ帽のヒダは作れる玉子料理の数だった

年末も近づいて、
飲食店さんではもう
忙しい時期になってきましたね。

本日は雑学をすこし。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

シェフやパティシエさんが
かぶるあの背の高い帽子

カッコいいですよね!

このデザインって
じつは!
たまご料理と
すごく関係が深いのを
ご存じでしょうか。

 

正式名「トックブランシュ」
って言いまして

考案されたのはなんと16世紀。
500年もの歴史があります。

「トック(帽子)」ってのは
もともとアラビア語なんだとか。

側面にひだひだが付いていますが、
これ、カッコいいから、という
だけじゃないんですね。

じつは!

コック帽のヒダは
シェフが作れる
たまご料理のレシピ数

をもともと表していたんです。

1800年代のフランスでは、
ヒダヒダのひとつひとつが
シェフのレシピ数を表していまして、

ヒダが多ければ多いほど
卵に熟練したシェフであるとされて
いたんですね。

ひだの数が多ければ多いほど、

シェフの腕前が高いこと

が誰が見てもわかるわけで、
卵という食材の『熟練度』がわかる
もし100本のひだが付いてるなら
卵を100通りめっちゃ美味しく
調理する方法を知っている、
ってことになるんです。

うーん、すごい

 

『たまご料理』が
シェフの腕前の基準と
象徴になっているのは、
卵屋としてうれしいですね~!

「でもたまご料理だけで
100種類もあるの?」

なんて疑問も出そうです。

 

じつは世界には
3万の卵料理があるとも
言われていまして、

また同じジャンルの料理でも
いろんな作り方がありますよね。

たとえば1923年発行の
フランス発
世界的大ヒット料理本
「Je sais cuisiner
(キッチンについてのすべて)」

にはなんと

オムレツだけで
42ものレシピ

が載っています。

ちなみに長~いコック帽ほど
えらいシェフ、と表現したのは
19世紀末のフランス伝説のシェフ
カレームさんから。

この方は
いろんな逸話があって
とても面白いので、
またいつかご紹介します。

 

いまでこそ
極端に長~い帽子
は無くなりましたが、

ヒダのあるコック帽は
その資格のあるシェフだけが
かぶることができる、
シェフとしてのプロ意識の象徴で
あり続けています。

◆すごさの見える化・PRは大事

現代でも、
たまご料理の専門店で
『オムライス上級です』みたいに
腕前のすごい人を
周りの人が見て分かるように
している企業さんもあります。

 

あなたのお店でも、
ヒダのある帽子じゃなくても、
何か自分たちの譲れない
自慢の腕前を見える化
してみると繁盛につながる
かもしれません。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学2023年11月1日