小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

中まで赤いリンゴに見る、「おいしい色」の話

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生食用では国内初?中まで赤いリンゴ(読売新聞)(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091123-00000021-yom-soci)
このリンゴは、外皮が黄色く果肉に赤みのある米国産加工用リンゴ「ピンクパール」と、中野市で生まれた「秋映(あきばえ)」を交配させたもの。
控えめな甘さとほどよい酸味があり、かつて主流だったリンゴの味を思わせる。

ヤフートップ記事の紹介です。

長野県中野市厚貝(あっかい)のリンゴ農家吉家さんという方が作られたそうです。記事を読むまで知りませんでしたが、海外にはすでに観賞用や加工用のものがあるみたいですね。

■健康にどう影響・・?
リンゴの赤い色はアントシアン(配糖体アントシアニン)という物質が主成分。(注1)

抗酸化性があり、最近の研究では筋肉疲労物質の抑制効果があるとの報告もあります。

内部にまでこの色素が豊富にあるのであれば、従来のリンゴよりも「疲れ」や「老化防止」「白内障予防」などに効果があるかもしれません。

 

■おいしさにどう影響するか・・?
視覚と味覚は反応する脳の部位が近く、見た目の色が味に作用します。例えばレモンとライムでは、酸味が同じでも違う味と感じてしまうんです。

加えて、赤は交感神経に作用する興奮色であり、食欲喚起の色でもあります。

「なんだか元気になってきた!おなか減った!」と感じさせる色なんです。

リンゴの中まで赤くなる事で、本来の味以上においしく感じるかもしれません。

そして赤色は温かみを感じさせる体感温度上昇の色でもあります。部屋の内装で試験すると、暖色系と寒色系で3度体感温度が違うというデータもあるそうです。冷たさを演出する料理であれば、通常の白いリンゴが合うかもしれませんね。

個人的には、食べて初めてリンゴの存在に気づく、マヨネーズを使った(白い)リンゴとポテトのサラダが大好きなので、同じように赤いトマトと合わせた(赤い)リンゴのサラダなんか、見た目も面白くて美味しそうに感じます。

 

■ところで・・・

このリンゴに名前はまだない。小学1年の一人娘からは、地区名の厚貝にちなんで「あっかい」にすればいいと言われているという。(記事引用)

あっかいリンゴ。

これはもしかしてダジャレでしょうか・・?

吉家さんが作ろうと思われたきっかけも、この一言だったりして(^^)

(注1)他にキサントフィル(黄)という成分も含んでいます。