肉は大人気なのに、七面鳥のたまごはなぜ食べられていないのか?
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
クリスマスといえば七面鳥の丸焼き!というイメージがありますが、
「なぜ七面鳥のたまごは食べないのか?」という記事が米国で出ていました。
七面鳥は日本ではあまり流通していませんが、
米国での飼育・出荷量は昨年(2015年)だけでなんと2億3千3百万羽!
鶏肉・豚肉・牛肉に次ぐ4番目に人気のお肉なんですね。
それだけ飼われているのに、
ニワトリさんと違って七面鳥“卵”はぜーんぜん食べられていないんです。
なぜでしょう・・・?
僕も食べたことはありません。
例えばアヒルさんなんかは、たまごも食肉も両方で使われます。
七面鳥たまごは美味しくないから??
いえいえ、
「鶏のたまごとよく似た美味しい味がする。」んだそうです。
答えは、経済的な面にあります。
ようするにコストがかかりすぎるんですね。
まず大きな理由として、七面鳥はあまり卵を産まないこと。
ニワトリさんは、週に平均6個、年間で3百数十個を産みます。
アヒルさんは年間200個程度を産みます。
対して、七面鳥は、週に2個、年間100個ていど。
維持費に対して割高になっちゃうわけです。
また、
七面鳥さんは「産み始めが遅い」というのも理由の一つ。
ニワトリさんはヒヨコから大きくなりたまごを産み始めるまでに早くて4か月。
対して七面鳥さんは7ヶ月。 その差の期間が、これまたコストになっちゃいます。
更に、七面鳥さんは体も大きいため餌もたくさん食べますし、広い場所も必要と、
飼育するのに鶏さんよりも高いコストがかかるんですね。
ですから、
どうやっても、売値が一個300円くらいになっちゃうんです。
つまり1パックで3000円ですよ。
鶏卵と似た味で、値段は10倍となると・・・・・・
これはちょっと厳しいですねー。
以上、こんな理由から、
七面鳥のたまごは
一般家庭には届くことのない「幻のたまご」となっているんです。
当面は美味しいお肉料理の方に主眼が置かれそうですね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(参照:Why Don’t We Eat Turkey Eggs?・modern farmer)