中国・清明節のたまご伝説
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
明日4月5日は、
中国の清明節です。
お墓を参って
ご先祖様を供養する日。
日本でいう「お盆」ですね。
正月(春節)や
端午の節句と併せて
中国4大節の一つでして、
先祖を敬い春に感謝をする
超重要な日なんです。
この清明節、
「卵を食べる」いわれが
あるのをご存じでしょうか。
なんと!
清明節に
ゆでたまごを食べると
一年間頭痛にならなく
なる!
と言われています。
それには、
こんな伝説があります。
むかしむかし、
「雲門寨」と呼ばれる
水と湖の国で、
人々が漁業をして
生活していました。
ところが人々は
毎日湖に吹き込む風
によって、
頭痛に悩まされていたのです。
ある日、
神農さん(伝説の皇帝で薬の神様)
が薬草を探していると、
頭痛で湖の上を
転げ回っている人
がいました。
神農さんは彼らを
不憫に思い、
頭痛を治す薬草を
探し回ったのです。
しかし、
どの薬も効果がありませんでした。
そこで、神農さんは
旧暦の3月3日(新暦だと4月5日)
山から野生の卵をとって
大きな手で野菜を掘り、
船の上で調理して人々に
食べさせたのです。
挽き肉と野菜と一緒に
煮た卵を食べると、
またたく間に、
みんなの頭痛が
消えてしまいました。
以来、
毎年の清明節には
挽き肉と一緒に煮た
卵を食べる習慣
となりました。
・・・という伝説。
うーん、ステキですね~。
「ひき肉と野菜とゆでたまご」
ですから、
英国名物のスコッチエッグ
なんかも効果ありそうです。
この神農さんってのは
古代中国の伝承に登場する
三皇五帝の一人で、
医薬と農業を司る神さまなんですね。
実学、といいますか
俗に「百草」と言われる
あらゆる野草薬草を
自分でなめて飲んで薬効を
確かめ世に広めたすごい方なんです。
このゆでたまごの伝説も、
医食同源な東洋医学の
思想をうちだしているお話で、
長年の伝統になるのも納得です。
◆ホントに効く!たまごの頭痛予防効果
じつは、
卵は偏頭痛に効く、
という医学根拠はあります。
ひとつは
卵に豊富なビタミンB2
これは代謝を良くし、
頭痛の予防をしてくれます。
また、
卵にはカルシウム、鉄、
亜鉛、マグネシウムなど
ミネラルがバランスよく
含まれますが、
マグネシウム不足だと
頭痛になりやすいそうで、
これも卵が効果ありです。
イタリアにも
「たまごで片頭痛と眼痛が治る」
という伝説がありますが
ちゃんと裏付けがあるのも
非常におもしろいですね~。
頭痛に悩むあなた、
ぜひ明日は先祖を敬い
ゆでたまごを
試してみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。