ライト兄弟の名スピーチと鶏さん
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
ライト兄弟が、世界初の動力飛行機を成功させた後のお話し。
兄オーヴィル・ライトはスピーチを頼まれた場でこう述べました。
「オウムのように良くしゃべる鳥は飛ぶのがヘタです。
飛ぶのが上手な鳥は、おしゃべりをしません。
僕のスピーチもこれで終わります。」
とても短いスピーチでしたが、大喝采だったそうです。
ライト兄さん、ホントにスピーチがヘタなんでしょうか!? かなりセンスありますよね。
◆大発展は名コンビのおかげ・・・・・・!
さて、「飛ぶのが苦手な鳥」のもうひとりの代表といえば、我らが「ニワトリ」さん。
そのニワトリと飛行機には、ある大きな“共通点”があります。
それは、19世紀後半に発明された科学技術とコラボしたことで、大発展したということ。
まず飛行機ですが、
ライト兄弟が正式に特許を取ってからたった100年(1914年正式取得)。 現在では、約3万機もの航空機が世界中を飛び交っています。
わずか百年で世界中に広がったこの大発展は、飛行機設計が「アルミニウム金属の精錬技術」とくっついたおかげ。
あらゆる土に含まれていながら19世紀後半まで取り出す技術が無かったこの金属は、 めちゃくちゃ軽量でやわらかくて加工しやすくて、飛行機を作るのにピッタリだったんですね。
そして、ニワトリさん。
実は広く一般に食べられるようになってから、150年程度しか経っていません。 小さくて効率よく育てられる反面、内臓の割合が多いため腐りやすく、遠くまで運べないのがネックでした。 それが、同じく19世紀後半の新技術である「冷蔵技術」の発達によって、たくさん飼われるようになったんです。
現在は世界中で110億羽!畜産動物としてダントツの一番になりました。(牛は13億、豚は約9億頭)
◆長所を活かす大切さ
上記のライトさんの名スピーチは、見方を変えると「それぞれの強みを活かす」という意味でもあります。
「空を飛べる」「おしゃべりでカワイイ」…鳥でもその強みが全然違っていて、それぞれ価値があるわけです。
我々も、飛行機やニワトリさんのように、自分の良さを高めてくれる良い「出会い」を見逃さないようにすべきですね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。