こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。
もうすぐ終戦記念日ですね。
偉人と卵のエピソード第7弾、
今回は太平洋戦争終戦時の重要人物、ダグラス・マッカーサーさんです。
このマッカーサーさんと「目玉焼き」に、
とっても興味深い逸話があるんです。
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日本が降伏した後、
連合国最高司令官として日本に降り立ったマッカーサーさん、
横浜の「ホテルニューグランド」を拠点として日本統治をスタートしました。
ある日の朝、
「朝食に目玉焼きをたのむ。2つ目玉のヤツを。」
…と料理人にオーダーを出しました。
しかし。
その日の朝食に、目玉焼きは出てきませんでした。
テーブルに用意されたのは、昼食になってから。
しかも、オーダーと違う
“1つ目玉”の目玉焼きでした。
「なぜ言った通りにしないのだ!」
マッカーサーは激怒し、料理人を叱りつけました。
このマッカーサーの怒りに対する料理人の返答。
これは彼を驚愕させるものでした。
「無いんです。横浜中を探し回りましたが、この卵ひとつしか手に入りませんでした。」
この瞬間、
マッカーサーは日本の置かれている悲惨な状況を、正確に把握したと言われています。
成人男子の必要な栄養は1日約2500カロリー。
終戦直後の栄養摂取量は
一日わずか1200カロリーにしか満たない状況であり、
町中に栄養失調や餓死者が溢れていました。
『横浜中を走り回って、たった一個の卵しか手に入らない・・・・・・』
マッカーサーは、この日本の悲惨な食糧事情について、すぐさま本国に報告書を送り、わずか三日後には軍艦より大量の食糧が陸揚げされることとなりました。
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『即決の人』マッカーサーに判断をうながした一皿の目玉焼き。
そんなエピソードです。
◆ハラの底から理解させる“イメージ”のチカラ◆
阪神大震災が起こり、
首相官邸に第一報がもたらされた際。
官邸側では最初、
あれだけの大規模な災害であることを
なかなかイメージできなかったそうです。
ハッキリと
「これは“未曽有の大災害”なんだ・・・!」
…と理解させたのは、
「高速道路が横倒しになっています!」
という一言だったと言われています。
具体的なイメージの威力はとても大きい。
マッカーサーにとってのこの一言が、「目玉焼き」だったんですね。
また、たまご一個すらない状態からの復興、多くの先人の大変な苦労があり今につながっているのだと、改めて考えさせられます。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
参照:モーツァルトの目玉焼き(はまの出版)
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