生きる勇気が湧いてくる「たまごの音」って?
「梅雨も終わりかなー。」と思っていたんですが、ここ数日徳島では雨が続いています。
「人の声がいちばん美しく聞こえるのは、雨の日の傘の中」
こんな話があるそうです。雨粒に音波が反射して共鳴状態になるんだとか。
真偽はともかく、とってもロマンチックですね。適度に傘の雨音が周りの音を消してくれるのが良いのかもしれません。
■音でおおきく変わる、「ひよこの生まれる確率」
さて、こんな実験があります。
家鴨(イエガモ)の卵を孵化させ、その孵化中に特定の音を聞かせて、その孵化率(ちゃんと生まれてくる率)がどれくらい変わるかを調べたそうです。 聴かせた音は、下の三種。
1: くちばしでコツコツ殻を打つ音
2: 親鳥の鳴き声
3: 音楽 (クラシック)
これを卵に聴かせたとき、
みなさん、最も孵化率(ふかりつ)が高かったのは、どの音だと思いますか?
答えは、3。音楽を流したときが一番高かったそうです。
1や2は、まったく影響ナシでした。
自然界に存在しない「新しい音との出会い」が生への意欲を引き立てるというのは、とっても興味深いですね。
最近あたらしい音楽、聞いてますか?
最近何かに感動しいていますか?
「生きててよかった。」
「こんな素晴らしいことがあるんだ。」
日々新しいことへの興味を失わないことこそが、生きる力の原泉となるのかもしれませんね。
■ところで・・・
ちなみに上記の実験、孵化率は変化なしでしたが、「くちばしでつつく音」を聞かせると生まれるのが一日早く、親鳥の鳴き声を聞かせると生まれるのが一日遅くなったそうです。お母さんの声で安心しちゃうのかもしれませんね。人間だとどうなんでしょう?お腹に話しかけると、遅くなったりするんでしょうか・・?気になります。
■ところで・・・2
上記実験で聞かせた音楽は、モーツアルト作曲ピアノソナタ第11番イ長調K.331でした。えーと・・、つまり「トルコ行進曲」です。 このモーツアルトの楽曲は、人間の赤ちゃんの胎教にもすごく良いそうで、色んな研究結果もあるそうです。
参照:家鴨卵への異なる音刺激が孵化に及ぼす影響(鹿児島大学農学部学術報告)