世界にひとつだけの卵!?超繊細技術で誕生!
森精機製作所という会社が開催する、「切削加工ドリームコンテスト」なるものがあります。
企業や大学、高等専門学校を対象に、切削機などの工作機械で成形した作品を募集したもので、かなりハイレベルのコンテストとなっているんだそうです。
その今年の作品中、なんと壊れやすい卵の殻の表面を削って人物画を仕上げるという、モノスゴイ技術作品が金属・造形加工部門金賞を受賞しました。
これは、日双工業(京都府宇治市)の「たまごの殻アート」。
※クリックで拡大します。
0.02mmの深さでうっすらと卵殻の表面が削られ、立体感を持った精緻な顔が浮かび上がっています。まるでカメオですね。
ライトを当てるとより幻想的です。すごいなー。
もともと卵は身近な素材として、昔から飾り付けに使われたり、芸術家の創作意欲を刺激してきました。
たとえば、「インペリアル・イースターエッグ」というものをご存知でしょうか?
ロマノフ朝、ロシア皇帝アレクサンドル3世とニコライ2世が稀代の名金細工師に依頼して作らせた世界最高峰の芸術作品です。
一年かけてひとつ。最高の素材と高価な金細工をふんだんに使用して作られた、これまた超精緻な卵アート です。
別名「世界一高価な卵」。
なんとお値段一ヶ10億円です。
ひょえー。
タマゴですよ。
殻細工。
もし割ったらどうしよう。
こんなの運ぶ役目の人、本当に大変ですね。
さてさて、でも上記のような、世界最高水準と言われる日本の極微細精密加工技術、ここから生まれる経済効果は10億円どころではありません。
未来の世界を救う、人類の「宝物」かもしれませんね。^^
世界最高峰の芸術作品と、技術作品、たまごにまつわわる二つをご紹介しました。
参照:森精機製作所(3)「ものづくり」通じ世界に貢献
参照: 「切削加工ドリームコンテスト」金賞作品
参照:「インペリアル・イースターエッグ」wiki
※二枚目写真は上記リンク先より引用しました。