【夏休みの宿題に!】たまごの殻で絵の具を作ろう!
こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。
上の写真は「たまごのカラ」を使った絵の具で描いたものです。 タンパク質膜粒子の影響により、淡い色調のしっとりとした絵柄になるんですねー。 なんというか、日本画っぽいとても侘びのある絵になります。
たまごの殻は多孔質で、ミクロの微細な穴がたくさん開いています。 色素をはじめ「水と油」両方の成分を吸収する珍しい作用があります。 このため化粧品の保湿剤や脱水剤、凝固剤など天然由来原料として様々な用途で使われています。
さて、「タマゴの殻 絵の具」ですが、実はご家庭でも結構カンタンにできてしまいますので、ご紹介します。 用意する道具は、冷蔵庫にあるものと、薬局ですべてそろっちゃいます。(^^)
【準備するもの】
・たまごの殻の微粉末 (各色)100g
・水 50g
・色素(お好みの色) 3gずつ
食紅・藍など天然色素、なければ
赤色1号
青色2号
黄色5号
・乳鉢(※薬局で買えます。アマゾンでも400円くらいからあります)
・ニカワ液(膠液)(※絵を描く時に使います。アマゾンでひとビン400円くらい)
【事前準備】 たまご殻 微粉末の作り方
たまごの殻から、白身のねばねばを水洗いしたあと、日陰で乾かします。 コレを乳鉢で少しずつ粉末にします。 内側の薄皮はそのままでも大丈夫です。
【卵殻絵の具作成方法】
(1)透明のプラスチック容器に、卵の殻微粉末100gを取り、水50gを加えます。(割合は2:1ですので、量はお好みで御調整ください)
(2)食用添加物色素の微粉末を、単独、あるいは混合したもの3g(卵殻粉末100gあたり)加え、全体が均一の色調になるまでよくかき混ぜます。
(3)風通しの良い気温の高い場所で乾かします。全体が固まった状態になります。
(4)もう一度、微粉末に砕きます。 乳鉢があればいいのですが、ご家庭では厚めのビニール袋に入れてビンの底などでトントンたたくだけでもオッケーです。
(5)ご使用の際は、上記(4)を、ニカワ液などで溶いて絵の具にします。
※ニカワ液(膠液)とは、日本画や書道などで使われる薄め液のようなものです。
◆身の回りの「再利用」と夏休みの自由研究
たまごはご家庭やレストランで、だいたい300億個程度が食べられています。 ご家庭で卵の殻約25万トンが生ゴミとして廃棄されるわけですね。
身の回りにあるものの有効利用、リサイクルとして、たまごの殻の利用方法を考えてみることは、とっても意義があることだと思います。ぜひ、夏休みの自由研究の課題として、チャレンジしてみてください。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。(^^)
(参考:たまごの殻の利用法・1993年・株式会社日報)