たまごは何個まで食べられるか?(その2 限界編・健康編)
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
先日「すきっ腹で何個のたまごを食べられるか?」というジョーククイズをご紹介しました。
本日はもうちょっと真面目に、この問いを考えてみます。
◆限界は何個なのか・・・?
映画「暴力脱獄」では、ポールニューマン扮する主人公が一時間に50個のゆでたまごを食べるというシーンがあります。 また、「喰いしん坊!」という漫画では、“大食い世界大会”でロシア代表が60個のゆで玉子を食べるシーンがあります。実際のところはどうなんでしょうか??
現実世界でいうと、6つの料理で大食いギネス記録を持つフードファイター・小林尊さんが、一分間に32個のゆで玉子を食べる、というとんでもない記録を持っています。動画もあるのですが、すごいの一言に尽きます。ゆで卵じゃなくて綿菓子(わたがし)じゃないのか!?と思ってしまうほどスルスルと食べていく様子、まるで魔法です。
たまご自体はアミノ酸など沢山の栄養素を、人体の理想的配分でたっぷり含みます。 “理想的”ということは、過剰に食べすぎたからといってたちまち健康を害する成分は含まれていない、という言い方もできます。
とはいえ常人は決してマネしないほうが良さそうですねェ・・・・。
ちなみに「一分間に剥いて何個食べられるか」だとグッと数が減って、ギネス記録で「6個」。 意外と剥くのって大変なんですよ・・・。(^^;)
◆健康上、何個まで食べても良いの・・・?
現在の研究では、毎日2個程度食べ続けても全く問題はないとされています。 日本では、 国立栄養学研究所にて何度か過剰摂取試験をおこなっており、「1日10個10日間食べ続けても血中コレステロールは平常値で人体に問題なし」との報告をしています。
また、米国では一万人対象で16年間の追跡調査を行い、「一日2個程度のたまごを食べても心臓病・動脈疾患・脳梗塞などのリスクは増えない」と結論づけています。
実際問題として、たまごには(1)動脈硬化予防・(2)血管を丈夫にする作用・(3)活性酸素の抑制・(4)脳機能の活性化(ボケ防止)・(5)胃炎胃潰瘍予防、などの様々な効果があり、コンスタントに毎日食べることで「健康寿命」を伸ばすと言われています。
常人が上のように大食いするのはちょっと問題ありますが、毎日食べ続けることは、ぜひ元気に年を取るためにも続けてくださいましたら幸いです。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます(^^)