たまご焼きはなぜ甘いか?(お砂糖の意外な効果)
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
いい日よりの行楽シーズンですねェ!今日はこのお弁当の定番おかず、玉子焼きについて。玉子焼きの味つけは大きく2つに分かれまして、「甘い」v.s「塩味(だし)」 の論争はかなり熱いものがあります。 一般的に関東中心で甘い砂糖の入った玉子焼きが多く、関西地域では出汁などで味付けした、ちょっとしょっぱい玉子焼きが主のようです。
我が徳島県は甘くない方の「だし巻き玉子」が主流。関西文化の影響が入っているんですねー。
◆砂糖の意外な効果!
さて、じゃあソモソモなぜ玉子焼きに砂糖を入れるのかと言うと、ここにオドロキの理由があるんですね。
それは、「食感」。
あのふんわーりとした甘い玉子焼きの食感、これは「砂糖」のおかげなんです。砂糖はたんぱく質の変性を抑えます。なので卵の固まる温度を高め、固まってもやわらかーくする働きがあるんですね。
実験では、砂糖を入れない卵は70℃付近で固まりますが、多めに砂糖を入れると85℃付近になります。
なんだかあんまりフンワリした玉子焼きにならないなぁ・・・、なんてお困りのアナタ、隠し味にもうちょっとだけお砂糖を増やしてみるといいかもしれません。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(参考:たまごの科学・伍井一夫著)
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