【たまごの都市伝説】白身を塗ると〇〇〇が治る!?
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
ノーベル文学賞作家、コロンビアのガルシア=マルケス氏の短編小説を読んでいたら、やけどに卵の白身を塗るシーンが出てきました。
『やけどに白身を塗る』
これ、南米で広まっている民間治療で、米国の知人からも聞いた事があります。
「卵の白身が乾燥して皮膚を守り再生させるんだよ。」というのがその知人Mさんの主張。
実際のところ、どうなのでしょう……!?
結論から言うと、これはウソなんです。
やけどにはとにかく水などで冷やすことが重要
白身を塗る事の効果は薄いようです。
〇やけどはムリでも……
実は、
ホントに効果があるのは、
「切り傷」
『切り傷に白身を塗る』事で、直りが早くなります。
卵の白身にはリゾチームという菌を殺す作用のある物質が含まれており、また乾燥して被膜を作る事で傷をコーティングし、ばんそうこうの役目を果たします。
これはいくつかの実証データがあり、震災の応急処置マニュアル特集で紹介されたこともあります。
また、「卵の薄皮」も切り傷に大きな効果があるんですね。
傷口に卵の薄皮をペタっと貼っておくと、細胞の増殖・治癒速度が高まり、キズの治りが格段に速くなります。
これは江戸時代より特効薬として相撲取りの間で伝わっていた治療法で、また近年は粉末化することで傷薬として製品化もされています。
ぜひ、ケガをして薬が無い時には卵の白身を使ってみて下さいませ!
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
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(参照:ガルシア=マルケス全短編 創土社)