卵を食べると記憶力が良くなる、という研究報告
もう12月、受験生は追い込みですね!
たまご食が有効かもしれませんよ!?
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
今年24年8月に栄養学研究誌「Nutrients」に興味深い研究論文が掲載されました。
“Egg Consumption and 4-Year Change in Cognitive Function in Older Men and Women: The Rancho Bernardo Study”
『高齢男女における卵の摂取による認知機能の4年間の変化』
南カリフォルニア在住の55歳以上の高齢者890人の
認知機能と卵食の関係について調べたものです。
この研究によると、
週に少なくとも2~4個の卵を食べる人は、
卵を食べない人に比べて、
4年間での認知機能低下が
遅くなっている
ことが分かったのです。
つまり、加齢で衰えない。
また、
卵をよく食べる人ほど
「意味記憶」と「実行機能」
のスコアが高く、
記憶想起・適応能力・問題解決
能力が優れていました。
とくに女性にこの効果が顕著だったとのこと。
へー!
でもじっさい、たまごの何が
脳に役立ってるんでしょう?
◆前から分かっていた脳とたまごの関係
これまでにもいろんな
研究がありまして、
たとえば卵にたっぷりある
ビタミンB12やB6、タンパク質、アミノ酸、カロテノイド、コリンなどが脳の栄養になって記憶と認知に効果がある、と考えられています。
この中でとくに
脳の記憶機能に役立つと
考えられるのが
卵黄コリン
脳にすっごく大事な栄養素なんです。
記憶や学習するときに不可欠な
神経伝達物質アセチルコリンの生成に
重要な役割を果たしている物質です。
あと、
とくに近年の研究では
カロテノイド
がアルツハイマー予防に効果大で
重要だと分かっています。
またタンパク質とアミノ酸も、
卵は肉よりも脂肪が少ないため
「カロリーを増やさずいっぱい摂れる」
というメリットもあります。
これら脳に良い栄養素を総合的に効率よく
たっぷり取り入れるのは、たしかに!
卵くらいなのですね。
今回の研究でそれが実証された形です。
まとめると、
たまごを食べ続けると・・・
・加齢の認知衰えが防げる
・よく食べる人ほど記憶想起・適応能力・問題解決能力が優れている
・特に女性で顕著
飲食店さんでは
たとえば受験シーズンに合わせて
「頑張れ受験生!
記憶力アップメニュー!」
とか、
敬老の日に合わせて
「ボケをふっとばせ!
認知向上メニュー」
なんてのはアリですね!
たまごは脳にめっちゃ良い
「ブレインフード」
なんて呼ばれています。
ぜひ、たまごをコンスタントに摂って
ボケ無し記憶シャッキリですごしましょう!
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。
(参照:Egg Consumption and 4-Year Change in Cognitive Function in Older Men and Women: The Rancho Bernardo Study)
(参照:Eating Eggs Could Be the Secret to Better Memory, Study Says)