こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
比較的新しい卵の迷信で「たまごかけごはんを食べるとハゲる」というモノがあるのをご存知でしょうか?
これは、40年ほど前の研究が、迷信の根拠になっています。
『マウスに生の卵白を大量に与えたところ、卵白中にあるアビジンという低分子タンパクがビタミンBの一種「ビオチン」とくっついてしまい、マウスがビオチン欠乏症になった。』・・・・・・という論文が発表されたことがその発端。
なんのこっちゃ?
つまり、体内に「ビオチン」が足りなくなると皮膚が脱毛や炎症を起こす、そして卵の白身がビオチン吸収を邪魔しちゃう、ということです。
これは迷信じゃなくて本当。
じゃあやっぱり、たまごかけごはんを食べるとハゲちゃうの・・・・・・?
いえいえ。
ビオチンは大豆やピーナッツなどの豆類、レバーなどの肉類にもたっぷり含まれていまして、さらに腸内細菌が体内でビオチンを合成をしちゃいますので、よっっっぽど沢山の生卵「だけ」を食べ続けないと欠乏による炎症はおこりません。
先のマウスで計算すると、問題となるのは、「毎日数十個」生で食べ続けた場合ですね。
したがって、毎日たまごかけごはんを食べてもハゲません。 世のお父さんがたご安心を^^
◆世界で見る、たまご食との相関は・・・?
さて、統計上のデータからも見てみましょう。
日本は世界トップクラスの卵消費国です。 少し前までは“世界一”でした。
じゃあ、世界の『ハゲ率』としてはどうかというと、
トップはチェコ、2位はスペイン、3位はドイツだそうです。 日本は14位。(「世界の成人男性薄毛率」データ 09年日経新聞) 統計的に見てもさほど卵と相関がなさそうです。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。