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ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの健康情報(研究など) 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。先日のコラムで卵は胃炎を予防する、という事をお伝えしました。本日はその効能をもう少し詳しくご説明します。

◆ストレスで胃が荒れるワケ
ストレスが高まると、人の体は「脂質とたんぱく質」をすぐエネルギーに変わる「グリコーゲン」や「ブドウ糖」に変えてしまいます。 「余っている脂質」だけだったらイイのですが、皮膚のコラーゲンやたんぱく質、口の中の粘膜など必要な分まで取られてしまうんですね。いわゆる「げっそり」しちゃって、また口内炎にもなっちゃうわけです。 ストレスが美容に悪い、と言われるゆえんです。また、胃の粘膜も代謝機能が落ちますので、ストレスで体内に増える「活性酸素」が胃の粘膜を攻撃することで胃が荒れてしまいます。

◆たまごが胃炎を予防する
さて、ここで非常に良質なたんぱく質を供給し、またストレスで増える活性酸素から体を守ってくれるのが「たまご」なんです。
活性酸素化から体を守る「抗酸化物質」、この代表選手である「カタラーゼ」「SOD」などの酵素はすべてたんぱく質からできています。 この体に必要なたんぱく質の素・アミノ酸を、たまごは理想的な配分でたっぷりと含んでいます。
また、たまごに多く含まれるビタミンE、そしてビタミンB2などの抗酸化物質そのものも、体を守る大切な役割を果たします。また、ビタミンEは活性酸素と反応して酸化ビタミンEとなtってしまいますが、卵にある「シスチン」というアミノ酸がふたたび酸化ビタミンEを元の戦えるビタミンEに戻してくれます。

◆鬱にも直接効く!たまごの効能
また、卵はメンタルヘルスにも効果があると言われています。たまごに含まれるフェニルアラニンやトリプトファンといったアミノ酸が脳内の安心にかかわる物質(セニトロン)の分泌を促し抗うつ作用をもたらすなど、胃炎をもたらすストレス自体に対しても効果があります。

いかがでしたでしょうか!? 5月病なんて言葉もありますが、新入社員の皆さんや新入生の皆さんも、そろそろ頑張りつかれてひと休憩したい時期です。

たまごで疲れた体を守りながら、一息つかれてみてはいかがでしょうか!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:エッ、食べて痩せる!?”メンタルケア食品”ダイエットって・・・? – たまごのソムリエの面白コラム

(参照:タマゴを食べてもっと元気になる!講座・現代書林)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2014年05月2日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

上のニワトリさんと目玉焼きの絵は「広告」なんですね。なんの商品広告か分かりますでしょうか?

左下に「Don’t let Lunch meet BreakFast(ランチに朝食を出会わせてはいけません)」というメッセージと共に商品が提案されています。これは、「お口の香りをすっきりさせるガム」の宣伝なんですね。なるほど。面白いです。

さて、皆さんにとっても大切な“口臭予防”ですが、このために有効な手段は、唾液の分泌により細菌を抑えることです。 そのために、あいまでガムを噛むのは非常に有効な手段のようです。 基本的な効果としてはどんなガムでも良いようです。

また、胃腸の調子を整える事も、口臭予防には有効ですが、これについてはが一役買うことができます。

ストレスにより増える「活性酸素」により胃の粘膜が弱くなっちゃうのですが、それに対し、良質のたんぱく質や豊富なビタミンB2、ビタミンEなどの“抗酸化物質”を含む卵を食べると、活性酸素から胃を守ってくれるんですね。

更には「ゆでたまご」などの腹持ちが良い料理だと、空腹による唾液分泌の低下を抑えられますので、空腹時の口臭にも効果があります。

胃炎予防と卵の関係についてはまた後日詳しくご紹介しますねー。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2014年04月30日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。4月はなにかと飲む機会が多い季節ですね。ついついお腹をきにしちゃいます。

でも厳しいダイエットで食べるのをガマンするのって、ツラいですよねー。(–;)ある健康関連の文献を読んでいた時に「ハラが減ったら食べちゃう人って、実は太らないんです。」という話が出てビックリしたことがあります。

これどういう事かっていうと、人間は習慣の動物ですから、実は「お腹が減った」という空腹の欲求以外の理由で食べることがけっこうあるんですね。

お昼休みだから。友人とのディナーの約束があるから。朝の電車の時間が決まっているから。などなど・・。

・・・で、ここまでは良いのですが、やっかいなことに今度は「食べる理由を自分で作り始めてしまう」事があるのだそうです。

「3時のおやつだから」

「急いでいて今朝食べたのが少な目だったから」

「疲れ気味かもしれないから(栄養補給だから)」

「ケーキ屋さんでフェアやってる!期間限定だから」

「寒い日だから、カゼひかないように」

「暑い日だから、バテないように」

・・・・・・ここまで来ると極端ですが、自分の体調的な理由以外で食べる人は、こんな風にエスカレートする可能性もあるってことのようです。(心理学では『外発反応性が高い』と言うそうです)

なので、そういった事に流されない人の場合、つまり「お腹が減ったときにガマンせずに食べる」ってことは逆に「お腹がいっぱいになったら止める」・「お腹が減らない内は食べない」って事でもあります。

体が欲している分

体が求めているタイミング

これに従って食事をする。内なる欲求に素直に従う。こんな単純なことでガマンせずにダイエットできるってことです。

薄着の季節へ向けてちょっと体型が気になるという方、内の声と外の声をちょっと気にかけてみてはいかがでしょうか。

ちなみに「ゆでたまご」には食欲を抑え、満腹感を増す効果があります。更にもう一歩進んだダイエットをお望みの方は、ゆでたまごも効果アリですよ!(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2014年04月23日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。3年ぶりの鳥インフルエンザ発生が大きく報道されています。 鳥インフルエンザウイルスって、そもそも何が問題なんでしょうか!?

◆たまごと鶏肉を食べても大丈夫
これはけっこういろんな形で理解していただけるようになったのでありがたいのですが、卵・鶏肉を食べても鳥インフルエンザ はうつりません
140年前、イタリアで初めて鳥インフルエンザが発見されて以降、たまご鶏肉から人体にインフルエンザウイルスが影響した例は「ゼロ」、なんですね。

じゃあ、どうして大丈夫なのかというと、

理由1:ウイルスが違いすぎる
そもそもウイルスってのは、生き物じゃなくて「充電池で動いて増殖するロボット」みたいなものなんです。 パンにでも生える「菌類」と違って、「ウイルス」は生きてる者のエネルギーをもらってでしか増えられないんですね。 僕たちの体にコンセントを指して「充電」して動いてるイメージです。

で、鳥のウイルスは、人間とはコンセントの規格(受容体)が違いすぎて、人間の体内では充電できない(エネルギーを利用できない)んですね。 なので、もし万が一体内に鳥インフルエンザウイルスが入っても、充電エネルギーが切れたらそこでおしまい。ということになります。

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理由2:胃酸で死んじゃう
鳥インフルエンザウイルスは、に弱いんですね。食品と一緒に体内に入っても、胃酸で死んでしまうことが確認されています。(農林水産省・食品安全委員会報告より) 

大まかには、この2つの理由によって、たまごを食べても安全である、という事が断言できます。

加えて、我々のような洗卵機能を持つ選別センターでたまご表面をきれいに洗う事で、次亜塩素酸殺菌水の効果によりインフルエンザウイルスは死滅します。(ちなみにノロウイルスなんかも死滅します)

では、なんでこんなに恐れているのか?というと、ここにブタさんが絡むと話が変わってくるからなんです。

ヒトと鳥では、規格が違いすぎるのでウイルスは体内で増えられないのですが、実はブタさんは、ヒトと鳥さんの「中間の生き物」でございまして、なんと!両方のウイルスのコンセントが刺さっちゃう(受容体規格に合ってしまう)んですね。

そして、両方のウイルスが同時に増殖を開始した場合に、部品が混ざった新型ロボットが・・・・・・じゃなくて新型ウイルスがブタさんの体内で量産されてしまう可能性があるわけです。 これが、ヒトにとって「未知の脅威」となるかもしれないんですね。

◆日本で新型ウイルスが産まれる可能性は低い?
しかし、実際問題として、今、日本で鶏さんと豚さんが、同じ場所で飼育されている所は基本的には存在しません。(ペットなど個人レベルでは不明)

「新型ウイルス出るとするとアジアじゃないか。」なんて言われるのは、豚さんも鶏さんもキジもヘビも「生きたまま」売ってる市場が多数存在するから。いわゆる「リビングマーケット」ってやつですね。 日本では見ないスタイルですが、東南アジア、中国の山間地などでもよく見る光景です。 リスクとしては日本の養鶏業・養豚業の実態と比べると大きく差があると言えるでしょう。

とはいえあくまで確率の問題です。渡り鳥は毎年やってきますし、また人の移動を介して別の農場にうつることも考えられます。“万が一”を防ぐためにも、全力で回避・封じ込めが必要です。また、上記の理由から国際的な協力体制も考えなくてはいけません。

でも、上で述べたように鳥インフルエンザそのものがヒトに対してそこまで怖いわけじゃないんです。 正しい理解で、養鶏業界の対応を応援していただけましたら幸いです。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2014年04月15日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

春は何かと眠気を誘う時期です。

英国ケンブリッジ大学の研究で、たまご特に白身には、目を覚まし集中力を上げる効果があることが判明しています。

報告によると、チョコレートなどの甘いものを食べるよりもずっと、目覚ましブースト効果が大きいんだそうです。

ケンブリッジ大学の研究では、卵の白身たんぱくがどのように脳に影響するかを調べたところ、脳神経細胞が白身たんぱくによって活性化し、覚醒をうながす効果のある「オレキシン」という神経物質を放出させる効果あることが判明しました。

反面、甘いものを摂取すると、この覚醒物質オレキシンの放出がブロックされてしまうという結果に・・。

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研究担当のデニス・バーダコブ博士はこの結果に対し「すばらしいのは、脳細胞を活動させるのか、それとも落ち着かせるのかを、その時食べるものによって“調整”できるってことなんですよ。」 と語っています。

要するに、朝食でパンにジャムを塗って食べるか、それとも卵(とくに白身)を乗せて食べるかを選べるならば、玉子にしといたほうが脳がシャッキリする!ということです。

これは「カロリー燃焼効果」にも影響していて、たとえ「ジャムパン」と「玉子のせパン」のカロリーがおんなじだとしても、玉子のせの方が「早くカロリーを燃焼しろ!」という指令が活性化した脳を通して体に送られるため、目覚めだけでなくダイエットにも卵白身の方がかなり効果的なんだそうです。

いやー、これはスゴイですね。

「脳には糖分・甘いものが良い」、と良く聞きますが必ずしもそうではないようで、最近の研究では記憶力など脳の活動を低下させ、落ち着かせてしまう効果があるようです。

「春眠暁を覚えず」、春から新学期新学年のお子さんの為にも昨日残業でお疲れのお父さんのためにも、朝ごはんは積極的に玉子メニューをご利用してみてくださいませ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:experts say ‘ditch the sugar rush’ | Mail Online http://www.dailymail.co.uk/health/article-2062348/Go-work-egg-Advice-60s-correct-experts-say-ditch-sugar-rush.html

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2014年03月13日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日昨日とFoodex Japanで興味を持って下さった方、ありがとうございます!(^^)

さて、パルシステム生活協同組合連合会さんが先ごろ実施した調査によると、「朝食に出てきたらうれしいもの」の第2位がたまご(目玉焼き・玉子焼き・ゆで玉子など)でした!

朝食に出てきたらうれしいもの・元気になるもの、1位は「ごはん・おにぎり」-パルシステム生活協同組合連合会調べ | 「マイナビウーマン」(http://woman.mynavi.jp/article/140227-46/

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ちなみに上記事タイトルの通り1位は「ごはん・おにぎり」でしたので、おかずとしては堂々の首位ってことですねー(^^)

更に、「朝食に食べると元気になるもの」の調査でも同じく2位(45.9%)でしたので、朝の目覚めの元気さにとって、ナカナカの人気ぶりではないでしょうか。

 

◆栄養たっぷり!朝から元気活力がつく、たまご料理
「朝食に卵料理」は、健康面からも実に理にかなっていまして、たまごのタンパク質は他の食材と比べても圧倒的にバランスが取れています。 食材が含む、人間にとって理想的な必須アミノ酸バランスを数値で表したものを「アミノ酸スコア」と言いますが、卵はその数値が最高点の100なんですね。

また、鉄分などミネラルのほか、炭水化物や中性脂肪を分解してエネルギーに変える「ビタミンB2」を豊富に含みますので、朝から元気を出していくのにはピッタリなんです!

ぜひ、朝食には卵をドンドン食べて、元気な1日を過ごしてくださいませ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2014年03月7日