小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの健康情報(研究など) 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ、こばやしです。

何を食べたらよいか、世の中はたくさんの情報であふれています。

さて、その情報が矛盾していた場合、どう判断すれば良いのでしょうか??

いよいよ忘年会シーズンの到来です。

本日はお酒にまつわる“情報対決” をすこしご紹介。

【知りたくもない!?カラダの不思議】 お酒を飲むと脳細胞が死ぬ!?( http://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20100206/dct1002061350000-n2.htm)

酒飲みには聞き捨てならない話がある。「お酒を飲むと脳細胞が死ぬ」というのだ。これって本当なのだろうか。医療法人社団榎会・榎本クリニックの深間内文彦院長に聞いた。
「その通りです。加齢とともに脳の神経細胞は減っていきますが、アルコールを長年飲んでいる人の脳では神経細胞の減少率が促進され、CTなどで見ると年齢のわりに高度の萎縮が見られることがあるんですよ」・・・

・・・、というわけで、ようするに、長いことお酒を飲み続けるとバカになりやすい、ってことでしょうか・・・!? やっぱりお酒は控えるべきなのでしょうか・・・・・・???
が、しかし、こんなデータもあります。

↓ ↓ ↓

 

お酒を飲まない人は早く死ぬ?アルコールと死亡率の意外な関係 (http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=391668)

アメリカの研究者によると、お酒を飲む人は飲まない人に比べて長生きする事が判明したという。この研究はアメリカの55-65歳の1,824人を対象に、20年にわたって追跡調査して判明したもの。その結果、適量のお酒は身体と心の健康を維持する可能性があるという。 ・・・

・・・・・・というわけで、 適量なら長期間飲んだ方がいいの研究結果です。 “酒は百薬の長”とも言いますが、心身のストレス解消にかなりの効果があるとのこと。

さてさて、いったい飲むべきなのか、止めるべきなのか・・・・・・?
両方の結論を総合すると、「酒を飲むと長生きするけどボケやすい」、そういうことになるのでしょうか?? ある意味究極の選択ですねェ・・・。

また、少量では脳にダメージは無い、との研究報告もあります。 飲んべェな自分としては、悩ましいところです。

 

◆結局何が幸せか、ということに・・・・・・
 世界の長寿者による調査結果では、「長生きする人の好んで摂るもの」として、なんと!タバコ、アルコール、チョコレートなどが上位に挙がっています。 我が国の「国勢調査」でも、アルコール摂取は長寿者の上位に来ています。

食品そのものの健康成分もモチロン重要ですが、好きなものを食べることで「精神がリラックスする」、美味しい食事で「人生を楽しむ」ことが身体の大きなストレス軽減になり、結果健康で長生きな人生につながってくるという一面が見えてきます。

1000人の最後を看取った緩和ケア専門医大津 秀一さんによると「食べたいものを食べなかったこと」を強く後悔する方は意外と多いのだそうです。

「食の楽しみを積極的に享受すること。」

「ガマンすることで、健康に長生きしていくこと」

どちらも重要ですが、いずれにせよ死ぬ時に後悔しない生き方が大事なのでしょうね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年12月7日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は、10月10日。

「目の愛護デー」です。

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10.10をタテにすると、こんなカンジで目と眉毛になるからだそうな。

さて、以前にも書きましたが、卵はとっても目に良い食材なんです。

たまごの老化防止効果
たまごは良質のたんぱく質をたくさん含み、豊富なアミノ酸となり体の細胞を作ります。しっかりと卵を食べることで、細胞の老化を防ぐんですね! 

疲れ目に効く!血流が良くなるたまごの効果
たまごは血流障害の予防食です。卵黄に多く含まれるレシチンが血中のコレステロールを減らし、またコレステロールをコントロールしてくれるオレイン酸が豊富で回収の邪魔をするミリスチン酸が少ないという特徴を持ちます。 
加えて、卵黄には目の粘膜を保護し、疲れ目や乾燥をふせいでくれるビタミンAも豊富なんです。

目を守るビタミン「ルテイン」を含むたまご
たまご、そしてほうれん草に含まれる「ルテイン」という成分は、カロチノイドの一種で青色光を遮光し、加齢により起こりやすい白内障の発症率を下げる効果があります。

◆さらに目に良いたまご
このルテインという成分は、千寿菊(マリーゴールド)の花に多く含まれます。
弊社の「親子丼専用たまご」や「スクランブルエッグ専用たまご」は、農場さんでこのマリーゴールドの花抽出物を配合した特別な飼料で育て、鶏さんを飼育しています。
なんと、このたまごはルテイン成分が、通常の卵の3倍以上含まれているんです。
また、ゆでたまご専用たまごには、同じく網膜保護作用のあるアントシアニンが多く含まれる(さつまいもの皮)を、飼料にして育てています。

さらに目に良いたまご
このルテインという成分は、千寿菊(マリーゴールド)の花にも多く含まれます。私たちのたまごとろふわ親子丼専用たまご」や「スクランブルエッグ専用たまご」は、農場でこのマリーゴールド抽出物を配合した特別な飼料を食べて、鶏さんに元気に育ってもらっています。

なんと、このたまごはルテイン成分が、通常の卵の3.5倍以上含まれているんですね!

また、「ゆでたまご専用たまご」には、同じく網膜保護作用のあるアントシアニンが多く含まれる(さつまいもの皮)を、飼料にして育てています。


目は一生の大事な器官です。ぜひ美味しく健康にいたわってあげてくださいねー!
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年10月10日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ホンのちょっとした工夫で「食べながら痩せる」事ができます。

それは、「朝食をがっつり食べる」ということ。

イスラエルのテルアビブ大学にて行われた研究によると、

太り気味の女性93名を2つのグループに分け、適度な運動と共に、栄養バランスの良い食事1400キロカロリーを、次のように毎日12週間取ってもらいました。

Aグループ : 700kcal、昼500kcal、200kcal
Bグループ : 200kcal、昼500kcal、700kcal

1日トータルの食材と総カロリーは、どちらもまったく同じです。

結果は・・・・・・、

Aグループ → 平均8.2キロ減量、ウエストサイズ7.6センチ細く
Bグループ → 平均3.3キロ減量、ウエストサイズ3.5センチ細く

・・・・・・なんと、食べ方の違いだけで、2.5倍のダイエット効果が!

更に、Aの「朝食たくさん」グループは、インスリン、糖値、中性脂肪の量が1日を通して顕著に低いレベルに下がっており、心臓血管障害、糖尿病、高血圧、高コレステロール症などのリスクが大きく減少していると、研究者は結論づけました。

 

◆友人づきあいから変える
名付けて「ビッグ ブレックファースト ダイエット」、この唯一の欠点は「人は飢えを満たすためだけに食事をしていない。」という点。

つまり、朝食はともかく、夕食は誰かとのコミュニケーション目的があって一緒に食べる事も多い、という事なんですね。 皆がピザやパスタを頼んでいるときに、「俺サラダだけでいいよ。」・・・とはなかなかいいにくい・・・。結構抵抗ありますよねー。(^^;)

実際に「朝食を多めに摂る食生活」の趣旨をしっかりと伝え、協力や理解してくれる友人家族をどれだけ作れるかが、ダイエット真の成功のカギなのかもしれません。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

Want To Lose Weight? Try Eating A Big Breakfast

(参照: Want To Lose Weight? Try Eating A Big Breakfast)http://www.redorbit.com/news/health/1112915750/eating-big-breafkast-weight-loss-obesity-prevention-cholesterol-diabetes-hypertension-cardiovascular-disease-080513/

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年10月3日

こんにちは!こばやしです。

本日は卵アレルギーについて書きます。

「いやー、△△県の○○卵ってタマゴはスゴイらしいよ。卵アレルギーで困ってる子供が知り合いにいてさァ、評判聞いて試しに食べさせてみたら症状がぐっと軽いんだって。」

・・・・・・なんて話を時々耳にします。

これってホントなんでしょうか?

試しにその卵の販売サイトを見てみると、「お客様の声」みたいなコーナーで「卵アレルギーの人でも大丈夫なんです。」なんて書いてあったりするんですね。

これ、とっても恐ろしいことなんですね。

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◆ニワトリさんである限り不可能!?
結論から言うと、現状「卵アレルギー症状が出ない鶏卵」は存在しません

(1) たまごアレルギー症状を示すタンパク質は、反応の強弱併せて全鶏卵中の65%もあること
(2) それだけ多量の成分が、たかだか水や飼育環境、飼料を変えただけで変性してしまうことはあり得ないこと

 (1) たまごアレルギー症状を示すタンパク質は、反応の強弱併せて全鶏卵中の65%もあること

  (2) それだけ多量のタンパク成分が、たかだか水や飼育環境、飼料を変えただけで変性してしまうことはあり得ないこと

少なくともこの二点が、分っています。鶏卵はインフルエンザワクチンの製造にも必要ですので、もし「アレルギー症状の出ない卵」があれば、真っ先に医療用としてすでに使用されています。が、残念なことに現状そういったワクチンは存在しません。

 

◆「たまたま」は絶対ではない

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「いや、でも実際ウチの子に食べさせたら大丈夫だったのよ。ホントなの。」

そういう方もいらっしゃると思います。

そういったケースは十分あり得ると、こばやしも思ってます。

実は、アレルギー症状自体は、

食べるお子さんのコンディション、によっても左右されます。

そもそも、なぜ小さな子供さんに卵アレルギー症状が出やすいのか? というと、それは

 “消化機能”が未発達だから。

卵を食べると消化により「タンパク質⇒アミノ酸」と分解されるんですが、消化器官が未熟な子供のうちは、「中途半端に分解された中間物質」(ペプチド)が体内でたくさん作られてしまいます。 これが特にアレルギー症状をひきおこしやすいのではないか、とも言われています。 であれば、症状の強さは毎日の「消化吸収コンディション」にも左右されるとも言えます。

加えて、「アレルギーに困って卵を探すうちに成長しちゃった。」というケースも考えられます。 卵アレルギーを持つ子供さんの8割から9割が、成長と共にアレルギー症状がでなくなります。 耐性が付くんですね。

「普通の卵は食べられなかった(去年)」→「今取り寄せている卵は大丈夫だ。スゴイ!(今年)」

・・・・・・なんてケース、そのお子さんが頑張って成長したわけで、どの子供が食べても大丈夫、じゃァないんです。

また、赤ワインに多量に含まれるレスベラストールや海藻由来のヨード成分など、摂取することでアレルギー症状全般を緩和させる食べ物がありますので、食事を摂った時の献立や状況でもアレルギー症状の強弱は変わります。

ですから、冒頭のお話、

「この農場の卵は、食べてもアレルギーが出ない。出なかった。」

・・・は、

たまたま」症状の軽い体調だったのかもしれない。そうなる年齢になったのかもしれない。

たまたま」活性を下げる加熱料理だったのかもしれない。

ただ、

だからといって

この○○卵 だ か ら、食べても大丈夫だよー。」

・・・・・・という意味にはならないんですね。

「たまたま」のベストシナリオだけでは、お子さんは守れません。

次に食べた時に、お子さんがアレルギー反応で、とてもツラい思いをするかもしれないんです。場合によっては命にかかわります。

アレルギー物質を薄めて接種することで体を慣らす、そういう治療法もありますが、あくまで医師の指導立会いの下でなされていることです。

私も、お子さんの卵アレルギーについて本当に悩んでいらっしゃるお母さん、お父さんからのご相談を、何度もいただいております。 でも、結局被害を受けるのはお子さんなんですね。

繰り返しますが、65%もあるアレルゲンを“変質”させる飼育法なんてものは存在しません。 あるとすれば、医療分野が先行です。 ぜひ、上記のような伝聞評判を鵜呑みにされないように、お願いいたします。

疑ってかかってください。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:子供をアレルギーにしない、「お母さん」の食事 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年09月9日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

朝夕ちょっと涼しい風が吹いてきましたが、まだまだ暑い日が続きますねー。

お盆に旅行に出かけられた皆さん、お孫さん息子さんに夏休み最後の家族サービスをされているお母さんおじいちゃん、もしかするとお疲れも残っていらっしゃるのではないでしょうか。

さて、疲れを取るのには卵が最適!なんです。特に、白身に含まれる「卵白ペプチド」は、疲労回復にはスゴイ効果があるんです。

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上記の表は、登山をした後での、筋肉疲労物質を計測し、時間と共にどのように変化するかを調べたデータです。

卵白を食べない場合と比べると一目瞭然、なんと卵白ペプチドを摂ると疲労減少に劇的な効果があるんですね・・・!

更に、黄身に多量に含まれるビタミンB2も疲労回復には抜群の効果があります。

卵を食べることで、疲れが取れ、ぐんぐん元気になるんです。

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夏バテして胃腸が弱っている体には、麹や大豆サポニンの作用でたんぱく質を吸収消化しやすくしてくれる「味噌汁」に卵の白身を入れると、もうホント最高です。 ふわふわで美味しいですよー!

食欲がしっかりあるときには、黄身も白身も一緒に取っていただいた方が、疲労には効果あり!です。(^^)

 

ぜひお試しになってくださいませ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年08月29日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

アメリカのニューオリンズで先日開かれた米国化学会(the National Meeting & Exposition of the American Chemical Society)にて、

たまごの白身に含まれる卵白ペプチドに、血圧を下げる効果があるとの報告がありました。

しかも、低用量の高血圧薬(降圧剤)と同じくらいの大きな効果が見られるようです。

たまごには人体に必要なアミノ酸がたっぷり詰まっているのですが、このアミノ酸がいくつかくっついてできたものを、「ペプチド」といいます。 (このペプチドが更に集まると、僕たちのカラダを作っている「タンパク質」になります。)

この、タンパク質とアミノ酸の中間体である「ペプチド」はまだまだ効果が未知数で、近年たっくさんの新しい研究報告が上がっているんですねー。

さて、今回の卵白ペプチドが持つ「血圧降下作用」もその一つ。 ゛RVPSL″と呼ばれるペプチドが、血圧を上昇させる体内酵素をブロックするのだとか。

 

◆高温で熱するほど効果大?
面白い事に、調理方法によってその血圧降下の効き目に違いがあるようです。

研究の中では、100℃でボイルする茹で玉子よりも、フライパンで熱する目玉焼きの方が血圧降下作用が大きく出ており、高温で調理することがそのキーポイントではないかと言われています。

ちょっと血圧が気になる方は、ゆでたまごよりも目玉焼きの方が良さそうです。

もともと卵の黄身には、血中のコレステロール値を下げる「コリン」という物質が含まれています。 更に今回の研究により、たまごの白身にも血流障害予防の大きな効果があることが判明しました。

たまごは、一言で言うと「健康寿命」を伸ばす食品なんですねー。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)http://www.huffingtonpost.com/2013/04/14/egg-white-blood-pressure-rvpsl_n_3053301.html?

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年04月19日