小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの健康情報(研究など) 記事一覧

 

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「なぜアルコールで殺菌できるのか?」

 

朝日新聞「ののちゃんのDo科学」というコラムで、こんな質問がありました。

なるほど、言われてみればあまり深く考えたことなかったですね。

そのメカニズムは「たんぱく質の変性」。

回答中では、卵の白身がゆでると白くなり固まってしまうように、濃いアルコールによって菌のたんぱく質が変わってしまい元に戻らなくなるために死滅する、と説明されていました。

個人的には、「じゃあなんで人の手は変性しないのか?」という続いての質問が良かったです。

上の回答に納得した人の内、どれだけの方がこの疑問を持ったでしょうか?

「なんとなく」で終わらずに疑問を持つことはもちろん大事なんですが、そこから次の思考をスタートさせる事の方が、もっと大切なのかもしれませんね。

「ふーん。」で終わらせずに、次の思考をめぐらせるクセ、ぜひ自分も意識しないといけないですね。

あ、人の手が変性してしまわない理由は上記リンク先にあります(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2010年01月15日

 

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麦飯を中心とした刑務所の食事メニューが、糖尿病に大きな効果があるそうです。

 

下記のリンクによると、糖尿病の症状がある服役者の約84%に糖代謝改善効果が見られたとか。

(ニュース)刑務所の食事で健康増進 麦飯、糖尿病に効果 医師が分析 (河北新報)

糖尿病の指標となるグリコヘモグロビンの平均値も8.4%から5.9%と激減していたそうですから、かなりの効果ですね。

「でも刑務所だって運動や重労働するだろうから、その効果じゃないの?」

そう思って読んでみたら、服役中の運動量は決して多くないと書いてありました(ーー;)

これらのことから、カロリー制限食や運動よりも「繊維食や規則正しい習慣が非常に有効である」と結論づけています。

うーむ、そうですか。

食物繊維の豊富な食事はともかく、毎日不規則な生活をしている私には、結構耳の痛いお話です。

刑務所はもちろんゴメンこうむりたいものですが、入ったつもりで暮らしてみるのも悪くないかもしれませんね。

 

■ところで・・・
もう年の瀬もすぐそこですね。ちなみに年末年始の刑務所の食事は、どうなってると思います?

下記リンクのようになっているそうです↓
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51522251.html

正月には特別配給品のお重も出るそうですよ。

※写真はアイルランドのキルメイナム刑務所。 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2009年12月9日

 

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本格的に寒くなってきましたね。いよいよ冬も間近です。

お肌の乾燥対策もそろそろ考えなくちゃいけませんね。

今日はお肌と卵のお話です。

 

■食べて塗って、たまごでお肌ケア!
かのクレオパトラはその昔、卵とはちみつを混ぜた特性パックを顔に塗ってお肌のケアをしていたそうです。

そして、卵は食べてもお肌に良い食品なんです。

たまごはアミノ酸たっぷりの完全栄養食。このアミノ酸が、お肌のみずみずしさと張りを作るコラーゲンの素になるんです。

毎日食べるだけでも、卵のアミノ酸がお肌の皮膚の細胞分裂を促しコラーゲンを蓄えてくれるんですね。

補完としてビタミンCを取れば、更にカンペキな美容食になります。

(加えて白い美肌を維持する成分「システイン」の素になる、シスチンというアミノ酸が卵殻膜に含まれていることが最近の研究で分かっています)

 

■にわとりさん自身にも美肌の秘密が・・!
赤ちゃんの肌は、それこそゆで卵を剥いたようにプルプルツルンとしています。

これはヒアルロン酸という水溶性高分子のおかげ。

chikin.jpgのサムネール画像

この成分、美容業界では奇跡の美容成分とも言われている高級素材です。

このヒアルロン酸が、にわとりさんのトサカに大量に含まれているんです。

大手化粧品メーカーのなかには、このトサカを集めてヒアルロン酸を抽出し高級化粧品をつくっているところもあります。

 

「卵肌(たまごはだ)」という言葉があるように、見た目のイメージも含めてたまごと美容は深い関係があるんです。

まずはおいしく食べて、体の内側から肌をキレイにしてみませんか?

 

キャベツ × ダイコン ≒ ホウレンソウ

これ、何のことかわかりますか?

 

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キャベツとダイコン掛け合わせ 京大など 新野菜開発(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009091800044&genre=K1&area=K00

キャベツとダイコンを掛け合わせた新野菜を、京都市と京都大が開発した。来年3月下旬の収穫を目指し、今秋から市の実験農場で栽培を始める。協力農家と野菜名も募集する。
キャベツの甘みとダイコンの辛みが絡み合った味で、おひたしなどにして食べられる。栄養価は高く、ホウレンソウに比べカルシウムが1・7倍ある。
学名上違う「属」を交配した珍しい雑種で、耐病性が高く収穫量も多い。市農業振興整備課は「あとはどう普及させるかが悩みのたね」という。

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少し前のニュースですが、ずっと気になっています。

あたらしい京野菜」というコンセプトがすごくそそりますね。

おひたしとあるので、使い方はホウレンソウなどと同じで良いのでしょうか?

リンク先の写真を見る限り、小松菜かホウレンソウのようですね。

そして味はキャベツとダイコン。

うーん、食べてみたい!明日仕事で京都に行くんですが、この野菜発売は来春だそうで、まだ食べるのは無理そうです。待ち遠しいです。

あと野菜と「悩みのたね」とをかけてあるのも興味深いです。

整備課の方の「ちょっとうまいコト言うたった」感をかんじます。

 

■卵のビタミンDでカルシウム吸収促進
さて、この新野菜のようなカルシウムの豊富な食品と卵は、とっても取り合わせが良いんです。

それは、卵に含まれているビタミンDのおかげ。

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このビタミンDは、カルシウム吸収を助け、骨や歯を強くする役目があります。

つまり、ビタミンDが不足していると、いくらカルシウムやリンをとっても、体に吸収されないということです。

もともとカルシウムは体に吸収されにくい物質です。牛乳でたしか15%くらいしか吸収されません。

国民全体でも6割以上の人がカルシウム不足であるとのデータもあります。

成長盛りのお子さんや、骨粗鬆症を心配しているご年配の皆さん、

ぜひビタミンDの豊富な魚やきのこ、そして卵を食べてみてください。

もちろん、上記の新京菜や大豆食品のような、カルシウムたっぷりの食べ物とあわせてですね。

「おいしくて健康」の相乗効果のある秋の味を楽しんでくださいませ。Smile

 

 

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本日10/10は、目の愛護デーです。

 

なんでだと思いますか?

10と10で、ちょうど目とまゆ毛に見えるんだとか。

つまり、

_ _
○ ○

__

こう見える、って事ですね。

横に見るのはなんとなく、海外のアスキーアート(絵文字)を連想しますね。

こんなの→ (:-l)

さて、実は卵には、目に良い成分が含まれています。

 

■目の大事な部分はどこか?
眼球の中で、水晶体の真後ろ・網膜の中心部に「黄斑」という部分があります。

ここは、目に映る画像の解像度にかかわる、つまりハッキリと物を見る重要な部分になります。

ここにある黄斑色素が、網膜を傷つける光(青色光)によるダメージを防いでいるんです。

しかし、加齢とともに進行する病気の中に、加齢黄斑変性(AMD)というものがあります。

これは、年齢とともに物が歪んで見え、ひどくなると失明の可能性もある恐ろしい眼の病気です。

欧米では失明の原因上位になっており、日本でも増加中とか。

これを防ぐためにも、黄斑色素濃度を上げる必要があるんです。

 

■目を守るビタミン、「ルテイン」
さて、そこで登場するのが、ホウレンソウやたまごに含まれるルテイン(Lutein)という成分です。これはカロチノイドの一つで、卵黄に含まれます。

この成分は上記の青色光を遮光し、黄斑色素濃度を高める作用があります。

ルテインを多く含む食材を食べることで、白内障の発症率を下げることが知られています。

 

■さらに目に良いたまご
このルテインという成分は、千寿菊(マリーゴールド)の花に多く含まれます。

弊社の「親子丼専用たまご」や「スクランブルエッグ専用たまご」は、農場さんでこのマリーゴールドの花抽出物を配合した特別な飼料で育て、鶏さんを飼育しています。

なんと、このたまごはルテイン成分が、通常の卵の3倍以上含まれているんです。

また、ゆでたまご専用たまごには、同じく網膜保護作用のあるアントシアニンが多く含まれる(さつまいもの皮)を、飼料にして育てています。

 

■相乗効果を出す
ビタミンAを多く含む、うなぎやホウレンソウ、ブルーベリーと一緒に食べると、より効果が高そうです。

浜松で有名な「うなぎのたまごとじ」、ブルーベリーのケーキなんかも良さそうですね。

 

いかがでしたでしょうか?

「人間は二つの目と一つの舌を持って生まれたのは、しゃべるよりも、二倍も見るためである」

これはイギリスの作家コルトンの言葉です。

できるだけ長く楽しい人生を送るためにも、目は大事にしたいものですね。

ちょっと体調を悪くして、仕事しながら半分ダウンしておりました。

いやはや、不摂生はイカンですね。

さて、風邪といえば、「たまご酒」。

卵黄は効率よく栄養を吸収し、

また、白身にある卵白リゾチームという成分は菌を殺す作用があり、風邪薬にも入っているほど。

そして、卵白に含まれるオボルチンという成分は、乳酸菌を増加させ、それにより 身体の免疫力を高めるのに役立つ効果があります。

秋以降、再来が予想される新型インフルエンザ対策にも、卵は有効なんです。

昔の人の知恵は、すばらしいですね。

ところで、

以前みたサイトに、変わった「たまご酒」のレシピが載っていました。

「たまご酒」は
ホットミルク+砂糖+ラム酒+卵黄か
ホットミルク+赤玉ワイン(卵入ってねえし)か
赤玉ワイン+オレンジジュースを温めたもの(白っぽくすらない)

 

・・あれ、卵が入ってないレシピもありますが、

それは別として、とても美味しそうです。

サイトによると、ドイツのレシピじゃないかとも書いています。

皆さんも、夏カゼなど体調悪いときの活性化にいかがでしょうか?

参照:初めて食べた時の驚き・喜び・がっかり(アルファルファモザイク)

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2009年08月7日