たまごの名シーン【映画編】お隣さんは超こわい!「ファニーゲーム」
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまごの出る名シーン映画編、今回は「ファニーゲーム」。
年のオリジナル版と、後にリメイクされたハリウッド版(2008年)があります。
『史上最も後味の悪い映画』と評される“名作”です。
有名レビューサイト“超映画批評”の前田氏は、
「100点満点にふさわしい大傑作だが、人に勧めるなら1点。」と評しています。
“名作だけど人には全く勧められない映画” …私もコレ全く同意見です^^;
そんなものを当コラムで取り上げるのもどーかとは思いますが、
この映画、
物語のはじまりが「たまご」なんですね。
『休暇を別荘ですごす主人公家族
そこにお隣の家から突如訪れた2人の好青年。
「卵を分けてほしいんです。」
と礼儀正しい振る舞いに
主人公は快諾するのですが
彼らがだんだんと…。』
…という、理不尽な暴力に巻き込まれる家族のサスペンスです。
超一流の役者の演技
緻密に練られた脚本
そして優秀なスタッフ
実力派監督がバッチリ意図したとおり、
身も凍るサスペンスの中、悪い方へ悪い方へと感情が揺さぶられていきます。
グロいシーンなんか一つもありません。
なのに、
映画公開時には映画館で途中退席する人が続出、
英国では「ビデオ化の中止」を訴える騒動まで起きたほど。
ある意味スゴイ映画です。
「ほんのささいな日常の中にも、これだけの悪意が潜んでいるかもしれないですよ・・・。」
というのがテーマ。
その“日常”の象徴が、
どこの冷蔵庫にでもある
「たまご」
に表されているんですね。
その卵=日常が割れちゃったことで、
とんでもないことが起こる。
映画を配給する側も、
そのテーマをちゃんとわかっていますので、
リメイク版「ファニーゲームU.S.A」(2008年)が日本公開された当時は、
来場おまけとして「落としても割れない『ぷにぷに卵』」を配っていました。
ストーリーからすると、
これすごいブラックジョークなんですよ。
決して、
けっして万人におすすめできない映画ですが、
暑い夏です、
身も凍るような恐怖を感じたい方、
勇気のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。