秋分の日に立つ卵:惑星物理学と古代伝統の合体ワザ!?
こんにちは。こばやしです。
数週間に一回の更新という、反省すべき事態になっております(–;)
さて、明日は秋分の日ですね。
以前から何度か紹介しているように、
「昼と夜の長さが等しい日には、卵が立つ」という“迷信”があります。
発祥は古代中国の伝承と伝統的風習、
そこに「特殊な重力場」という科学っぽいリクツがくっつくことで世界中を巻き込んだ「都市伝説」に仕上がったわけです。
◆世界三大たまごイベント!?
古代文明においては、卵が「生命の起源」を象徴することも少なくありませんでした。 そのため、卵を使った「生命を祝う伝統行事」が世界中で生まれたわけです。
例えば、古代ゲルマンから始まるドイツの「イースターエッグ狩り(Easter egg hunts)」、
キリスト教と共に伝わったアメリカの「卵ころがし(Egg Rolling)」、
そして中国伝統の「卵立て(stand raw eggs on end on the first day of spring)」と、
たまごは「生命と豊穣の象徴」として世界中の伝統行事にに組み入れられていたわけです。 もっとも生命と豊穣を祝うのは春なので、中国では「秋」のイワレはないのですが・・・。
◆トンデモ科学の裏付け
「秋分の日(春分の日)にだけ卵が立つ」というロマンあふれる命題に対して、根拠となったのが「重力」です。
海外では、
「秋分点、春分点において、地球2極間に太陽の等距離となることに起因する、特殊な重力場が発生する。」「昼と夜が同じ長さになるということは、地軸が太陽に対して垂直になる。」「よって最も安定した重力状態となって、たまごが立つのである。」
なんてカンジで語られています。
日本では、「秋分の日、春分の日の午前零時」という限定も付きます。 時間に厳しい点は、日本っぽいのかもしれません。
さて重力の安定という根拠ですが、太陽が地軸に対して垂直になるのは確かだとしても、知覚できるレベルで物体に影響が出るとなると、これはスゴイ事です。 そんな事が起きるなら、卵だけじゃなくて鉛筆からホウキ、つまようじまで何でも立ってしまうハズ・・・。 それはそれで面白そうですが・・・。
◆イベントに活用!ひそかなPRにも!?
なんにせよ、面白い流れにはなっていると思います。
モノより価値。 ワクワク感を伝える手段として、年二回のチャンスかもしれません。
飲食店さんでは、「本日秋分の日限定、3分以内に立てられたらデザートサービス!」とか、おもしろイベントに活用できそうです。
こだわりの卵を使っているなら、イベントと併せてこだわりどころをPRしてその後の来客や口コミにつなげることもできるのではないでしょうか?
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(関連):秋分の日には、たまごを立ててみよう – たまごのソムリエ日記
(関連):立春の日に卵が立つ!? – たまごのソムリエ日記(←※世界中で話題になった経緯も書いてます)