名画に隠れた卵
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
上の絵はフェルメールの代表作「ミルクをそそぐ女」。このすばらしい絵画、実は「たまご」とちょっとした関係があります。それはミルクが注がれている「壺」。この中に「卵が入っている」と言われているんですね。
なぜ分かるのでしょうか!?
テーブル上のカゴにはパンがありますが、それと別に牛乳をそそぐ壺の前に「ちぎったパン」が置いてあります。
これは、フェルメールさんの出身地オランダで広く食べられている家庭料理、「パンプディング」の調理シーンを描いたものとされているんですね。
このように、ミルクと卵&砂糖他にシナモンやレーズン・ナッツなどを、ちぎったパンに浸して焼き上げます。
できあがりはこんなカンジ。美味しそうですねー!
◆硬くなったパンでも美味しくなる!『パンプディング』の魅力
冒頭のフェルメール絵を良く見ると、テーブル右端の「ちぎったパン」は粗く描かれ、カゴに入ったパンは細い線で柔らかな表現で描かれています、これは「硬くなった古いパンを料理している」表現なんだとか。
このパンンプディングという料理、フレンチトーストなどと同じく牛乳とたまごに浸して調理するため、普通にはとても食べられないような硬くなった古いパンでも美味しく料理できる、優れたお菓子なんですね。
手軽さもあってか、現代にいたるまでオランダっ子のソウルフードとなっておりまして、家庭ごとに味がちがうんですね。お雑煮や肉じゃがみたいな「自慢の我が家の味」ってわけです。
自分でも作ってみますが、とっても簡単で美味しいですよ!パンが余った時には、おススメです^^
基本のレシピもこんどご紹介しますねー。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
参照:美の巨人たち