小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

たまごの季節、鶏さんの季節が面白い【俳句・短歌と季語の世界】

haiku_egg_niwatori201705.jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

5月に入ってきもちのいい陽気ですね!

4月中ちょっと忙しく、
更新が滞っておりました。

齢70の母が俳句と短歌に
ハマっていまして、

本日は俳句とたまご鶏について
少しだけお話を。

 

「たまご」の季節、
季語
っていつか
ご存知でしょうか?

 

たまごの季語は「春」。

1000年ほど前は、つばめやスズメと同じく春の時期にしか卵を産まなかったので、季語は「春」なんですね。

いまでも、春の時期がいちばん卵を産むコンディションが良い時期なんですね。

味も最高です^^

 

では、

鶏さんの季語
いつでしょうか?

これは「冬」なんです。

1月後半から2月にかけて、
「大寒」の候の内、その初めの頃。

この候を別の表現で
鶏初めて交む』とも言い表します。

 

一番寒い時期は、
天然のダウンジャケットを
着ている鶏さんには
とっても快適な季節でもあります。

すなわち冬は
「鶏さんが一番元気な時期」
なんですね。

 

他にも
ニワトリが表す季語・時期は
いくつかありまして、

 

たとえば

『初鶏』と言うと、

これは

元旦の早朝に鳴く
鶏さんの鳴き声

でして、
俳句の季語は“新年”です。

 

また、
『鶏合(にわとりあわせ)』
なんてのもありまして、

これは“闘鶏”の別の呼び方で、
3月始め・ひな祭りあたり
を表す季語。

 

なんでニワトリのバトルが
3月なのかと言いますと、

 

毎年3月3日は、
平安時代よりつづく
宮中の行事として、

五穀豊穣を占う闘鶏を
しているんです。

なので、俳句ではこの頃の季語となっています。

 

ほかに
『羽抜鶏(はぬけどり)』
なんて言葉がありまして、

これは「夏」を意味します。

鶏さんの羽が抜けて
生え変わる時期、
ってことですね。

 

私共のお届けするたまごの農場でも、
この羽が抜けて生え変わる時期の前後で
たまごの質が変わり、

親鶏も
リフレッシュさせることが
できるので、

このタイミングを
厳密に管理しているんですね^^

 

いかがでしたでしょうか。

ニワトリは、
古来より人間の生活に寄り添って
生きてくれている動物です。

細やかな時期を表現するのにも、
多様なニワトリの生態が
活かされているんですねー。

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)3月3日は「闘鶏占い」の日 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学2017年05月2日