(納涼)たまごのチョット怖い伝説【取り替え子】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
夏限定コラム!たまごのちょっと怖い伝説シリーズ第3弾です。
「取り替え子」という伝承を聞いた事ありますか?
ヨーロッパ全土に古くから伝わる話で、
『人間の子がひそかに連れ去られ、その身代わりとして妖精やエルフ、トロルなどが成りすましている。』 というお話しです。
ある日突然、
自分の子供が変わってしまう。
どこかおかしい・・・・・・!
“取り替え子”は成長するにしたがって、むちゃくちゃ食欲が旺盛になり、手が付けられない暴れん坊になる・・・・・・、ときには非凡な知能を持つことも……とにかくダンダンと異様なふるまいをする子供になっていくんですね。
これはコワイ!
自分の子供が知らないうちに別のナニかにすり替わっているなんて、ホラーですね。
さて、この取り替え子を見破る方法として一般的(?)なのが、じつは卵の殻。 家族の食事を卵の殻を使って料理すると、
「こんなのオイラ見たことないぞ!」
と、叫び声をあげて消えてしまうんだそうです。
そして、その後には連れ去られた子供が残されている……。
メデタシメデタシ。
伝説によると子供を「取り替える」のは、『ニンゲンを自分の召使にするため』だそうですが、見破られたときは律儀にも連れ去った子供をちゃんと返すんですね。(別の妖精が本当の子供をその場に連れてくる、という伝承もあります)
他にも、暖炉の火で卵の殻を温め、そこでビール醸すふりをすると、「卵の殻でビールを醸すなんて初めて見たぞ!」と叫んで消えてしまう。という伝説もあります。
なぜ卵の殻なんでしょう・・・・・・!?
◆たまごは生命と聖なるものの象徴!◆
西洋において、たまごは生命の源として復活の象徴でもありました。また、古くは春を表わす神聖な食材として、また10世紀ごろには幸運と勝利の象徴として信じられていました。
日本でいう「塩」のように、邪悪なものをしりぞけるキッカケとして考えられたのかもしれません。
また、日本の民話「さとり」の様に、人外の妖怪も「人間を未知なるもの」として怖がっている、というエピソードもたくさんあります。
ようするにビビっているところに聖なるものを使って想定外のことをされたから、超怖くなって逃げ出した。 ・・・という人間の機転や知恵を表わす象徴として卵のカラが伝承となったのかもしれませんね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(関連:【納涼】たまご・にわとりの怖い伝説 その2 – たまごのソムリエコラム)http://www.cgegg.co.jp/blog/2013/08/post-718.html
(関連:【納涼】たまご・にわとりのちょっと怖い伝説 その1 – たまごのソムリエコラム)http://www.cgegg.co.jp/blog/2013/07/post-650.html