米国イースター、卵はリアルかプラスチックか問題
毎年米国では
この時期にたまごについて
ある「議論」があるんです。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
春の長雨が終わって
すんごく気持ちい青空です。
さて、
少し前にも書きましたが、
米国では歴史的最高値だった
去年に次ぐ卵の高騰が
起きてまして、
いくつかあるその要因の一つが
イースター(復活祭)なんですね。
今年は3月31日なんですが、
この前後で
めっちゃ卵が使われます。
いやホントめちゃくちゃ
たくさんのたまごイベントが
あるんですよ。
なんでしょうね、
例えるなら
日本の『花火大会』くらい
あちこちでイースターの
卵イベントがあります。
卵屋としては
ヨソの国のことながら
テンションあがる時期なんですね~。
とくにメジャーなのが
エッグハント
(たまご狩り)
や
エッグローリング
(たまご転がし)
などですが、すごく楽しそうです。
で、ですね。
使われる「たまご」は
プラスチック製だったりも
するのですが、
伝統的には
もちろん本物をゆでて
色付けをするんです。
たとえば上の写真は
オハイオの農場レストランの様子で
イースター前に1万個のたまごを
茹でて色付けするんだそう。
こっちはホワイトハウスの
イースターイベントの様子ですが、
2万個のたまごを一日で
遊んで配りきります。
正月にみんなが食べる
『おモチ』みたいなもので
この時期にめっちゃ
卵が買われますので、
必然的に
卵が不足気味になって
高騰するんですね~。
なので・・・
こんなカンジでプラスチックで
いいじゃん。
という意見も
たくさんありまして、
イースターイベントの
たまごは『プラスチック』と
『本物』どっちが良いか問題
が毎年議論され続けているんです。
プラスチック製だと
たまご不足になったり
相場価格高騰したりは
無くなるわけですが、
デメリットもあります。
一年に一度のために
大量のプラたまごを
ずっと保管して
おかなくちゃいけない
という点がありまして、
自治体によっては保管コストに
頭を悩ませているのだとか。
ホワイトハウスのお祭りも
「そんなスペース無いよ。」
とすべて本物の卵を
毎年使ってます。
たしかに保管は大変ですよね・・。
もとはキリスト教のお祭りですし、
「一年に一度だけ使う
神輿みたいなもの」
と考えると
それでも良いのかもしれませんが・・・
個人的には
食べてなくなる
本物のほうがステキ
だと思ってます。
米国ほどじゃなくても、
日本でもイースターは
かなり認知度が上がってきてます。
あなたのお店でも、
ナイスな春のイベントとして
たまごあそびを活用できるかもしれません。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。