たまご料理が無い!?オリンピックで不満続出
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
パリ五輪、
盛り上がってますね!
毎夜活躍を見るのが楽しみです。
ですが、
選手たちの活躍を支える「食」で
ちょっと問題が上がっています。
『苦情殺到でオリンピック選手村にステーキと卵を空輸』
Olympic Games ditch woke approach as steak and eggs are flown into athletes’ village after major complaints from stars | Daily Mail Online
“オリンピック主催者はアスリートの要望に屈し、フェイク肉料理や乳製品を使わないオプションの代わりに、700kg超の卵と1トンの肉を追加注文した。”
パリ五輪では
持続可能社会の推進
がテーマになっていまして、
二酸化炭素排出量を減らすため
肉・チーズ・乳製品を大幅削減し、
オリンピック会場
の食べ物の60%を
ビーガン食(植物食)に
という準備が
なされていました。
ですので、
お肉は植物100%でできた
フェイクミートが主、
たまごは代替食
またはメニューなし
という状況で、
アスリートからは
「卵は無いのか!?」
「肉を出せ!」
と先週から非難殺到
だったのですね~。
最も強く苦情をいれていたのが
英国で、
「選手団にとって卵と鶏肉は
ゼッタイ必要だ。」
「バゲットは豊富だけども、
ビーガン食は選手たちが
競技中に好んで食べるものとは
一致していない。」
と強い要望を出した上で
イギリス本国から
卵や肉・食材とシェフを緊急で
もちこんでいました。
サラダなんかは
充実していたようですが、
アスリートは
すごくたくさんの
たんぱく質を必要とします。
世界トップの能力を
発揮するためには
やっぱり
動物性たんぱく
が欠かせないんですね。
そして『卵』は
完全栄養食と言われる
理想のアミノ酸構成に
なっていますから、
ムダを採らず
必要な栄養を求める
アスリートにとっては
本当に必須なんです。
そういう意味では
ヴィーガン食と
ゼロコンマ秒を争うオリンピックは
ちょっと相性悪いと思いますね~。
◆かなりの鶏卵輸入国なフランス
あと、
たまごが足りない、の報道で
ふと思ったのが
フランスのお国事情。
EUは
世界生産量の1割超を生み出す
世界二位の
鶏卵生産地域なんですが、
じつは
フランスは
大の卵輸入国
なんです。
生産も多いんですが
輸入量はなんと
EUでダントツトップ!
国内消費の2割ちかく
年間32万トン(2007年)を
他国から輸入しています。
(ちなみに最大の輸出国はオランダ)
それをふまえると
選手村での料理も、
世界各国の食に合わせつつも
やはり
「自国の自慢となる
食材でのおもてなしに
したいな。」
と考えた上で
ついつい
卵メニューを外して
しまった可能性も
あるかもしれませんね。
ちなみに
緊急に持ち込まれた
卵700キロ、
これって全然足りないと
思うんですよね。
たまご
Mサイズ換算で
1万2千個くらい。
オリンピック選手村では
一日に4万食が提供され
メインレストランは3300席も
あるそうですから、
みんなが望んだら
朝食一日分くらいにしか
ならないですね~。
今後さらに卵が
追加されていくのか、
推移がとても興味深いです。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。