英の大手スーパー、卵パックの印字変更でゴミ大幅削減
今度はイギリスのたまごニュース。
英国のスーパーマーケットチェーンWaitrose(ウェイトローズ)は、今までラベル添付だった鶏卵情報(日付など?)を、パックに直接印刷する新形態に変更するとの発表を出しました。年末までにすべてのパック商品を切り替えるそうです。
Waitrose rolls out printed egg boxes (注:英字の記事です)
Jill Park, packagingnews.co.uk, 22 September 2009
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Waitrose(ウェイトローズ)は、2010年までに包装廃棄物の大幅削減を目標とするコートールドコミットメントの署名企業であり、2000年以来3分の1までに包装廃棄物を抑えているとの事です。
なるほど、環境配慮に長年取り組んでいるんですね。
欧米のたまごパックは、モールド(紙)の容器が主流です。
こんなやつです。
もともとパックにプリントしているはずなんですが、日付や産卵情報などは、印字ラベルを貼っていた(中入れかも?)ようです。
販売数量の大きな大手スーパーさんだと、ちょっとした違いで大きな改善になりそうですね。
ただ、この紙パック、開閉自由なんですよね。熱で封をするプラパックと違い、何度も開けたり閉めたりできます。
むしろ期限情報は別用紙にして中入れし、パックの方を回収・再使用した方が、より大きなゴミ削減になりそうな気もします。(もちろん回収コストや衛生面の問題などありますが・・・)
開閉はこんな感じ。 直接印刷だと再使用は不可能?
さて、
このウェイトローズというスーパーは、ダチョウのたまごを販売したり、広告をつのって卵に直接印字をした商品を発売するなど、既成の概念にとらわれない取り組みを行う面白い企業のようです。
7月にも、輸入ボトルワインをバルクワインに切り替え、イギリス国内で瓶詰めすることでCO2排出を1年あたり47トン削減すると発表したところです。
なるほどこの取り組みも、たとえ思いついても実行できる企業はそう多くないでしょう。
日本も「CO2の25%削減」を表明した以上、いずれいろんな形で改善が進むことは間違いありません。
こうすべきだ!、という考えに囚われすぎない柔軟なアイデアと実行力を磨いておかなくてはいけないですね。