小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

卵一個の価値(卵一個を8300万円に変えた男達)【オーストラリア】

豪州版「わらしべ長者」、卵1個を振り出しに8300万円ゲット[サーチナ]

    チャイナネットは12日、鶏卵1個から始めて、物々交換を重ねることでこのほど100万豪ドル(約8300万円)を手に入れたオーストラリアの大学生3人の話題を紹介した。
3人はオーストラリア・ビクトリア州立ディーキン大学の工学部に在籍する学生。福祉事業に寄付しようと2008年11月、物々交換により鶏の卵1個を「大きく育てる」事業に着手した。(中略)
3人も物々交換のためのウェブサイトを開設。卵1個から始めて、LPレコード → 小型ゲーム機 → 書物 →デジタルカメラ → 時計 → 中古車 → スターのサイン入りクリケット用具 → ケニア14日間旅行券2人分などを経て、最終的に100万豪ドルを手にした。

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  そういえば日本でも、ネットで知り合った人に協力を募ることで、「0円全国旅行」をされている方がいます。悪意ばかりが注目されがちなネットですが、なかなか世の中捨てたもんじゃないという気にさせてくれるニュースです。

さて、この記事では「卵一個 → LPレコード1枚」という交換がスタートになっています。あなたなら、卵一個とどれくらいの価値の物を交換しますか?

たまごは、特売の目玉として一個あたり10円以下で販売されるケースも多いです。いぜん、沢山の方にに「卵って一個いくらのイメージがありますか?」とアンケートを取ってみた事があります。平均するとだいたい10円ー20円くらいの間でした。

面白いことに、加工した卵、つまり燻製(くんせい)卵や温泉玉子、煮玉子なんかは100円前後のイメージを持つ人が多く、手間をかけることによりお客さんのイメージ価格が10倍に変化するという、ある意味スゴイ食材である事が分かります。

◆投資としての一面
  もうひとつ上の記事から感じたのは、「投資」という一面について。「持っているものは使うためではなく、増やすためにあるんだ。」と、ある方から教えて頂いたことがあります。より価値の高いモノへと、あせらず少しずつ元手を大きくしていく事は、商売の基本ですよね。 加えて、上記の取り組みがチャリティー目的でなければ、ここまで短期間で「100万ドル達成」という大成功はなかったでしょう。  つまり、誰もが共感する「社会的意義」をキチンと示すことの大切さをも示しているなぁ、そんな風にも感じました。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース2010年03月13日