「カンペキな卵コンテスト」大賞のたまご【英国最高賞受賞】
こんにちは。たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。
皆さん、たまごをマジマジと眺めた事ってありますでしょうか?
私達は仕事なので、それこそ何万というたまごを日々眺めています。
よーく見てみるとたまごは個性一つ一つ個性豊か。 白なら白、赤なら赤たまご、それぞれおんなじように見えて、実はちょっとした模様、カタチ、すべておんなじたまごは無いんですね。
さて話変わってイギリスに「家禽クラブ(The Poultry Club)」なる団体があります。1877年から続く由緒ある団体で、目的は「純血種を守り保護すること」。 対象は鶏、アヒル、ガチョウ、七面鳥などすべての家禽です。 品種改良などイカンイカン、純血種であることの大切さを知らなくちゃイカンデスヨ・・・そういう趣旨のもと活動をしているんですね。 なんというか、とっても「英国らしい」ですねェ。
そんな英国家禽クラブにて、毎年「カンペキな卵コンテスト」なるものが、行われています。 専門家の厳正な審査の上、「英国で最高の卵」が、その栄誉と共に受賞されるわけです。
どこで審査するかと言うと、まず色。 そして左右対称の美しい形状、外観キズの無さ、カラの強さ、カラの滑らかなツヤ、以上を厳しく品評するわけです。
うーん、なるほどスゴイ。
・・・?って、味は??
実はこのコンテスト、味は全く関係無いんです。 純粋に見た目、だけ。 エェー!
ようするに、たまごの美人コンテストのようなものなんですね。
そしてこちらが、今年2012年の英国最高賞受賞のたまごです。 ジャーン!
なるほど、ツヤが光ってますねー。 カタチもさすが綺麗です。 色は、ちょっと薄めなんですかね?桜たまごに近いようです。 親鶏は「アザラシ雌鶏(Silkie hen)」と呼ばれる中国原産の種で、ふかふかの毛が特徴の鶏サン。 かなり変わってますね。 なかなかカワイイ!(^^)
受賞者には、ダチョウのたまごに装飾したトロフィーが贈られます。 センスイイですね。ちょっと絵柄がヘンな気もしますが・・(^^;)
◆キレイなたまごの意義
たまごの色やツヤは、ニワトリさんの種類に加え、健康さや年齢にも左右されます。 強制換羽と言って、長く良いたまごを産んでもらうためのリフレッシュを経ているかどうかにもよります。 見た目の美しさを求める事は食材としては本末転倒とも言えますが、「より健康な親鶏さんから生まれたたまご」を求める事だと理解するならば、これは素晴らしい事だと思います。
あくまで美味しいたまご、健康になれるたまごをお届けする手段であるべきですよね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(参照)“In Search Of The Perfect Egg”
(http://www.npr.org/blogs/thesalt/2012/12/06/166657946/in-search-of-the-perfect-egg)