オバマ大統領と夫人、お祭りで「卵使いすぎ!」と愛護団体に非難される
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
昨日のエントリで、ホワイトハウスの庭で催される唯一のイベントが「卵転がし(エッグローリング)」だとご紹介しましたが、大盛況のうちに終わったこのイベントに対して批判が出ているようです。
それは、「本物のたまごを使いすぎ」という点について。抗議しているのはPETAという動物の愛護団体です。
このイベントの為に19,000個の卵が茹でられ、内14,500個が卵転がしで使われ残りが「イースターエッグ」として色づけされているのですが、「再利用可能なプラスティック卵じゃなくて昔ながらの本物をたくさん使うなんて、鶏卵生産業者に負担をかけている」というのがその抗議の趣旨です。
・・・・・・うーん、良くわからないですが、たまご生産業者にとっては良い宣伝になる部分もあるでしょうし、何より本物の卵に興味を持ってくれるのはぼく個人的には「うれしいこと」でもあるんですけどねー。それに、2万個弱、っていうとスゴイ数ではありますが、例えば日本の年間たまご消費量は約330億個です、2万個だと0.006%。米国はもうちょっと少ないですが、それでも生産者を圧迫するような量じゃぁないんですねー。
また、このイベントは小さい子供さんと、その両親が対象です。どちらかというと無機質なプラスチックよりは、伝統的のとおり本物の卵を使ってほしい、という気持ちもあるんじゃないでしょうか?たった一日のためにホワイトハウス内に何万個ものプラスチック卵を保管しておくのも現実的じゃない気もしますし。
更にこの団体は、ファーストレディ、ミシェル夫人が主導で進めている肥満撲滅運動『レッツ・ムーブ!』との絡みについても批判し、「卵はコレステロールが多く不健康(注※これは完全な間違いです)なので、そんなものをイベントに使うのは子供たちに間違ったメッセージを与えている!」と、たまごそのものに対しても厳しい声明を出しています (-゛-メ)
◆たまごの良質コレステロールで長生きする!
確かに卵にコレステロールは豊富に含まれますが、たまごを食べることで血中コレステロールは逆に下がり、健康寿命は伸びます。卵黄にたくさん含まれる「コリン」という成分がコレステロールを善玉化し、悪玉を減らすんですね。その結果、血中のコレステロールは低下し、全身に渡ったたまごの良質なコレステロールが老化を防止し、全身の細胞を丈夫にします。
当の米国では1万人を10年にわたって追跡調査した結果、一日1、2個であれば健康を害する事などは全くないとの発表がされています。(たまご健康辞典)
業界を労わってくださるのはありがたいのですが、情報は正確に知って、伝えてほしいものです!(やや怒)
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(参照:PETA scolds Michelle Obama over using real eggs for Easter Egg Roll | WashingtonExaminer)
http://washingtonexaminer.com/peta-scolds-michelle-obama-over-using-real-eggs-for-easter-egg-roll/article/2547256