たまご=「癒し」としてのメニュー訴求もアリかも
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
TikTok中心に海外で「エッグクレンジング」
なるものが話題になっていますね。
なんでもメソアメリカの儀式で、
卵を使ってオーラを浄化するというものです。
レモン水で洗った卵を、
頭から腕、胴体、足へとコロコロと体全体に転がす
そうすると、
あなたの魂や精神、オーラから卵が
すべてのネガティブなエネルギーを取り除いてくれる。
その後、卵を割ってみて、黄身のカタチをみて、
泡があればマイナス感情
くもの巣っぽいシワがあれば誰かの嫉妬
そんなものが取り出されたことがわかる…
・・・という「儀式」です。
うーん、なかなか興味深いですね。
僕がお伝えする
たまごの「ここがイイ!」という紹介は、
論文やデータなど、
根拠があるものだけです。
ですので、この儀式が万人に
ホントに効果があるかどうか
は正直わかりません。
ただ、自分を癒すひとつの手法として
「たまご」が使われ
拡散され実行されているという点に
面白さを感じます。
かつてコロンブスが
アメリカ大陸から持ち帰ってしまった梅毒は
その後ヨーロッパで広まり、
ナゾの新しい奇病だったことから
その治療方法として
「ひよこ」を患部にやさしく当てる
という施術(?)が
されていました。
たまごやヒヨコ、
ニワトリさんを「癒し」とする考えは
昔っから続いている
ともいえるかもしれません。
じっさい、米国のデータでは
ヒヨコの売上・たまごの売上は
社会不安がある年ほど大きくなるとの報告もありまして、
金融不安の年や大統領選挙の年、コロナ禍でも
たまご・ひよこの売上が増えています。
そもそも生命の源である「卵」を神聖視する文化って世界中にありまして、
「たまごから生まれた」なんていう伝説を持つ英雄がいる国も少なくありません。
欧米のキリスト教文化圏なんて、
「卵を信奉する」みたいな土着の宗教を
徹底的に排除して広まったために
聖書にも不自然なくらい「鶏卵」の記述がまったくないのですが、
なのに、そういった卵神聖視の文化とふたたびくっついて
復活祭のイースターエッグとか
イタリア謝肉祭の“卵投げ”や
英国の教会主催の“たまご渡し”みたいな
教会主導の「たまごのお祭り」があちこちにあります。
つまり、いまTikTokでバズってる
卵=癒される
という考えは、長い歴史の産物とも言えるんです。
僕はたまごって『美味しく食べるもの』
だと思ってますので、
エッグクレンジングは
「もったいないな」
という感覚ですが、この
「たまご=癒し」の感覚って有効に使うべき、とは思ってます。
たとえば、
『ホッとする』
『昔ながらの』
『ふわっと』
みたいな癒しキーワードと玉子料理って
かなり相性良いんですね。
やってみると注文数が伸びるキーワードが
たくさんあります。
食材として長く家庭で普及しているとか
健康的な感覚とか
いろんな要因はありますが、とにかく
コロナ禍で不安の多い情勢です、
ちょっとでも安心や癒しにつながる
あなたのお店のメニュー要素として、
『たまごメニュー』+『いやし』キーワードで
考えてみてはいかがでしょうか!?
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。