こんにちは。こばやしです。
そろそろ梅雨に入ってきましたね。食品管理に関して、いろいろ気になる季節です。
さて、先月マレーシアで、こんなニュースがありました。
ニセの鶏卵が出回る、消費者協会が注意呼びかけ 2011/04/08 (http://www.malaysia-navi.jp/news/110407062741.html)
ペナン州プラウ・ティクスで、ある主婦が鶏卵を購入して調理しようとしたところ、見た目や匂いが普通の卵とは違うと気づいた。味もなく、形も通常の卵とは違い表面がざらざらしていたという。ラジオ番組で偶然、ニセの卵に関する情報を得たために消費者協会に届け出た。
ニセの卵には卵黄を卵の中心に保持するためのひも状のカラザ(卵帯)もなく、割るとすぐに白身と黄身が混ざり合うという。
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ということで、大騒ぎになっていたようです。 すわ、以前中国であったニセ卵の事件、ふたたび!と思っていましたが、わずか5日後に・・・、
ペナンのニセ鶏卵、獣医畜産局の検査でもシロ判定 2011/04/13(http://www.malaysia-navi.jp/news/110412063355.html)
鶏卵のサンプルを調査した結果、鶏卵は本物で、グレードの低いものであることが判明した。ペナン州消費者協会にニセの鶏卵が出回っていると通報した主婦が購入した鶏卵は腐っていたか質が低いものであった可能性が高いという。
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「実は品質の悪いだけの、本物でした。」 だそうです。 ただし、ペナン州消費者協会は「あれは絶対にニセモノだ!」と主張、獣医畜産局&保健省の調査結果と対立しているようです。
なかなか興味深いですね。 記事中には『ペナンの住民の間で広まっている電子メールによると、こうしたニセの卵は中国で広く出回っており、(後略)・・・ 』 とあり、中国食材への不信が、今回の騒動の根っこにあるようです。
「中国の偽たまご事件」は、ニュースでも大きく取り上げられましたので、覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?(右写真がニセモノ)
さてこのマレーシアの一件、こちらは本物(?)の偽たまごなのか、デマ(腐ってただけ)なのか・・・。
個人的な意見としては、畜産局の言うとおりデマだと感じます。
記事中にもありますが、現在「鳥インフルエンザ対策」の観点から、マレーシアを含めた多くの国で鶏卵や鶏を輸入することに制限をもうけており、検疫でのチェックも厳しくなっています。
また、卵自身が安価な食材であることからも、人工製造 → 国外輸出の行程を経るだけのコストメリットは出にくいでしょう。
いずれにせよ、マレーシアの鶏卵品質規格に新しい基準が設定されるそうですので、品質が底上げされることで、この種の不安は払しょくできるのではないでしょうか。
ユッケ問題と同じく、基準を見直す機会となっているかもしれませんね。
(関連)またまたニセたまご:中国 – たまごのソムリエ日記
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