こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
先々月にあった仏大統領選の最中、
候補者だった政治家ルペン氏が
遊説中に生卵を投げつけられた、
というニュースがありました。↓
この「卵投げつけ」という行為。
コレ、
世界規模で行われていまして、
特に欧米で、良く目にするんですね。
アメリカでも選挙中に投げられています。
(参照:シュワルツェネッガー氏を当選させた、たまごジョーク)
イギリスでは
ハローウィンのイタズラに
卵を投げる若者が続出したため、
なんと十代の若者に対して
『卵の販売を禁止する』
という騒ぎまで起こっています。
(参照:イギリスで若者への”卵”販売が禁止に)
下の写真は、
ウクライナ国会の一場面。
コレ、国会の議事中ですよ!?
ぶつけられる方も、
すでに分かってるので
カサを用意しています(^^;)
スンゴイですねェ…。
あと
「カサ」と「卵投げ」で言えば、
イギリス独立党の
ナイジェル・ファラージュ党首が
公開討論中に卵を投げつけられ、
これをカサで防ぎながら討論した
という一幕もありました。
さて、この
「卵を投げぶつける」
という行為ですが、
実は数百年前から続く伝統だと言ったら、
みなさん驚かれますでしょうか!?
◆昔からの伝統だった!卵投げのルーツ
古いヨーロッパでは、
「謝肉祭(カーニバル)」のときに
卵を投げるという風習がありました。
「謝肉祭」とは、
四旬節の断食が終わったあと、
思いっきり羽をのばす行事。
もともとは、
お祭りでハデな大騒ぎを
楽しんで、その最後に
自分たちのハチャメチャの
責任を「大きな藁人形」に
転嫁し、それを火あぶりにして
祭りを閉幕する
…というメチャクチャなお祭りでした。
そのハチャメチャの一つが、
卵を投げる行為
だったわけです。
要するに、
「卵投げは神さまへの捧げもの」
という感覚なわけですね。
イタリアのナポリや英国の一部
ではこの風習がまだ残っているようで、
「カーニバル」の時期になると
古い生卵を子ども達が投げ合うため、
出歩くのにも注意が必要なんだとか。
ですから、
欧米でこういった事件が
多いのは、
この伝統のせいで
心理的抵抗が薄いから
かもしれません。
◆日本だって卵を投げる
とはいえ日本でも、
時々卵投げ事件がありまして、
十年前にはタクシーを狙い
少年らが生卵を投げ続けた
「卵投会」事件や、
一昨年神奈川では、
高速道路の車に300個も卵を
投げつけ車を41台も破損させた
4人組の少年が逮捕されています。
(http://www.sankei.com/affairs/news/150911/afr1509110075-n1.html)
これらはモチロン宗教的な事は
全く関係なく、悪意100%でしょう。
ハロウィンやイースター、
西洋の伝統も難なく受け入れる
ことに定評のある日本です、
ぜひ「謝肉祭的な考え方」まで
マネをしてしまうことなく、
「モッタイナイ」の精神で
いつまでも望めればよいなぁ、
と思いますねー。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。