小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの海外ニュース 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

写真は「世界一高価なデザート」。プリン。お値段なんと34000ドル(331万円)!

英国カンブリア州ウィンダミアにある、リンデスハウカントリーハウスホテルで供されています。

ダークチョコレートで包まれた「チョコレートプリン」なのですが、周りには食べられる金箔で作られた葉、そして2カラットのダイヤモンドがちりばめられています。

容器もなかなか素敵で、ファルベルジュのインペリアルイースターエッグのような、卵を模した黄金の装いです。

プリン自体は小さいのですが、最高級のベルギーチョコ4種を組み合わせたもので、ビスキュイジョコンド(アーモンド生地)やシャンパンゼリーの装いのために、これまた最高級のシャンパンをふんだんに使用しており、オーダーから数週間かけて下ごしらえをするのだとか。

作っているシェフ、マルクギベール氏によると、「たった数口のプリンだけど、『数千ドル出してもイイ』そう思える人にとっては充分この値段以上の価値があるよ。」とのこと。

うーむ、いったいどんな味なんでしょうねェ(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2013年10月5日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

普段、みなさんがご利用くださっている「たまごパック」。これには衝撃を吸収するたくさんの知恵と仕組みが入っています。 このパック、カナダで発明されてから100年経つんですね。プラスチック製のパックができて50年になります。

さて、未来のたまごパックとして、何か新しいものを考えよう!と新容器を考案したのが、ハンガリーでデザインを学ぶ学生Eva Valicsekさん。

このような、容器を考案したんですが、これが非常に面白い!と関心を集めているようです。

これ、段ボールと輪ゴムだけでできているんですね。

このように、穴の開いた段ボールに輪ゴムをひっかけると完成!です。

非常にシンプルな構造ですが、大きなメリットが二つあります。まず、「どんなサイズの卵でも入る」という点。 従来のパックは、MSからLLまで、サイズに合わせて何種類ものパックが存在します。一種類の容器では小さすぎるとカラカラと卵が動き割れてしまい大きいと入らないため、特に少量生産している卵だと、サイズに合わせての取り回しがちょっとめんどくさいです。 このパックであれば、ゴムの伸縮でサイズは自由自在!です。

そして第二に、パックに邪魔されずにたまごの良しあしが見える。という点。 特に海外では、モウルドパックといいまして、紙容器が主流で中が全く見えません。 透明のプラスチックパックがメインの日本よりもニーズがありそうです。

そして、それ以外にも、接着剤を使わずに環境にやさしい段ボールを使用しており、なおかつ「再利用できる」という点からもエコとして優れており、関心が挙がっているようです。

なるほど!

選別ラインにかけるにはちょっと難しそうですが、我々も含め、こだわりの手詰め商品をお出しする小規模なたまご農場では使い勝手が良さそうです。 見た目もオシャレなのがイイですねー!

このように積み重ねる事もできるようなので、実用性もありそうです。既成概念にとらわれずこういった新しい価値が生まれてくるのは素晴らしいですね。 環境配慮という世界的な観点からも、もしかすると次の100年の主流になる新しい卵容器になるかもしれませんね。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照):BBC – Future – Technology – The egg box that updates a humble yet classic design(http://www.bbc.com/future/story/20130319-updating-the-humble-eggbox-design)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2013年08月2日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

先日、「暑さで目玉焼きは作れるのか?」という記事をアップしましたが、まさに!米国ではこの話題で大騒ぎになっています。

それは、「米国デスバレー国立公園が、卵の“被害”で悩まされている」という報道です。

どういうことか?

きっかけは、あるyoutubeの投稿動画です。

 

◆世界一暑い場所、スタッフのお遊びが・・・
そもそも「デスバレー」は、観測史上最高気温を記録した「世界一暑い場所」なんですね。気温56.7℃というトンデでもない記録が出たのがちょうど100年前。今年は猛暑でまさにその記録に肉迫しており、また100周年を記念し講演が開かれるなど、ちょっとしたフィーバー中でもありました。

そんな中、国立公園のスタッフが、ある実験動画をアップします。

「デスバレー式目玉焼き(Frying an egg Death Valley style)」と題して、フタをしたフライパンを炎天下に置くと、デスバレーではまたたく間に目玉焼きができちゃうぜ!という動画でした。

これに興味を持った旅行客が、「ホンマにできるんやろか!?」と次々と試し始めたんですね。 それも地面に直接

おかげで、デスバレーの歩道、駐車場、いたるところにカラカラに干からびた卵、そして殻がゴミとして残される始末に・・・・・・。

デスバレー国立公園の公式フェイスブックページでは、「もしやってみたいのであれば、フライパンまたはアルミホイルなどを使って、きちんと片づけをしてください。」という声明を出し、CNNの取材に対しても広報担当者が「ここはみんなの国立公園です。風光明媚な景色を求めて来た皆様を、ゴミや卵で嫌な気分にしないでほしい。」と話すなど、対応に追われている状況です。

これは困った事態です。(ー ー;)

そして、そもそものハナシとして、地面に直接卵を割るなんざ、もってのほかです。 モッタイナイ真似をするな!と言いたい。(怒)

ちゃんと片づけろよ!というのは当然ですが、その前に「ちゃんと責任もって食べろよ!」というべきです。

もともと欧米では物理化学の実験として卵が多用されるなど、卵には身近な実験材料としての親しみもあります。残念ですが、卵という食材に関しては、「モッタイナイ精神」が発揮されにくいのかもしれません。

◆最後に・・・
いちおう日本で真似する人が出ないように書きます。

地面に直接置いた卵が、目玉焼きになることはありません。上記の世界最高気温56.7℃よりも、卵の凝固温度は高いです。

試すだけムダですので、ぜひ卵は美味しくご家庭のフライパンで調理して召し上がってください。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)暑さで目玉焼きは作れるか? – たまごのソムリエ日記

(参照)Just Like Cracking an Egg, Death Valley is Cracking Down on Sidewalk Egg Frying(http://www.inquisitr.com/843237/death-valley-is-cracking-down-on-sidewalk-egg-frying/)

Death Valley scrambles to clean up after egg-frying frenzy – CNN.com(http://edition.cnn.com/2013/07/11/us/us-weather-eggs/%3Fhpt%3Dhp_c5&usg=ALkJrhiaPMYg4JZM-RK0MPoFjVQBVwWT5g)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2013年07月17日

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

カタパルトで卵を射出し、

数十メートル離れた地点で割らずに卵をキャッチする

・・・という「世界たまご投げ選手権」があるのをご存知でしょうか?

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この選手権は、英国のリンカンシャー州Swatonの町で行われている催しです。

なんと!最古の記録では1322年に卵投げが行われており、700年近く前からの歴史ある伝統なんだとか。

かつて、教会の前の川が氾濫した際、渡れずに困った農民達に修道院長が川向こうまで卵を投げて与えたのが、その始まりだそうです。

えー!修道院長、ちょっと乱暴じゃないんでしょうか!?

さて、カタパルトから射出される卵のスピードは時速120マイル(192km)にも達するとの事で、割れないようにキャッチするのは至難の業です。

今年の優勝者は英国のチーム。 57m先でキャッチしたそうですから、メチャクチャすごいですね。(^^;)

他にも、「二人の人間が卵を割らずにどれだけキャッチボールを続けられるか」を競う部門もあったり、とにかく卵キャッチのスペシャリストが集って大盛り上がりの様相です。

日本からもチームで参加しているんですね。 BBCニュースでもインタビューを受けていました(下記リンク)。

個人的には「卵がなんちゅうモッタイナイ(哀)!!」・・・という感覚もあるのですが、ヨーロッパでは古来より「卵をぶつける」という風習がありまして、主に断食の後の謝肉祭(カーニバル)で行われていたそうですので、割れてしまったとしても「神への供物である。」という要素があるのかもしれません。 これもひとつの欧州文化だと理解しています。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

卵投げ選手権の詳しい動画は下記をご参照。

BBC News – Competitors gather for egg throwing championships(http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-derbyshire-23118903)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2013年07月5日

こんにちは。こばやしです。

突然ですが、ニワトリさんって毎日どんなものを食べているんでしょう・・・・・・!?

我々が食べる食事と比べて何が違うんでしょうか?

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昨年、中国でこんなニュースがありました。

西安市の公安当局、鶏の飼料をカプセルに詰め偽健康食品として販売していた黒工場(違法工場)を摘発(2011-08-09:CFP http://gb.cri.cn/27824/2011/08/09/782s3332618.htm)

郊外の小さな村に機械を持ち込み、せっせと「鶏サンの餌」を医療カプセルに詰め込んでは「冬虫夏草薬」「男性向け滋養強壮薬」などの名前でネット通販サイトに載せて、高値で売りさばいていたんだそうです・・・・・・。(^^;)  なんと500万元(約6000万円)も稼いでいたそうですからヒドイもんです。

はてさて・・・。 健康と信じて高額な代金を払ってしまったお客さんは大変気の毒ですが、ここは「たまごのソムリエ」ブログです、詐欺の是非はひとまず脇に置き、「そもそも“鶏の飼料”って何を食べてるの?人間が食べるとどうなるの?」ということを本日はお話したいと思います。

 

◆意外と人間の食事と近い・・・?
鶏サンの食事は、食肉用と採卵用で異なり、また農場ごとにも細かな配合が異なります。 ですが、主な成分としてはそう大きく変わりません。

まず、メインはトウモロコシ。 最近はトウモロコシの代わりに飼料米、つまり飼料専用のお米を食べさせる農場も増えてきています(ウチでも扱ってます)。 それからマイロ(milo)という穀物を食べます。 そして副菜(?)として、大豆油粕ふすま、発酵させた魚粉などなど。  また、当社契約の農場では乳酸菌や酵母、そしてアミノ酸やミネラルをたっぷり含む木酢酸など、それからすだち外皮や鳴門金時さつまいも、鳴門わかめ、ハーブなども食べています。 この辺の成分・配合は、全国各農場のこだわりどころによって変わってきます。

生命の源となる「たまご」を産むからには、たっぷりの栄養を広く取らなくてはならないんですね。

 

◆人間にとっては・・・?
要するに、上記の「偽健康カプセル」も人間が食べても決して体に悪い成分なワケではないのですが、あえて健康上の指摘をするならば(効き目が無い!ということは置いといて)、穀物を生で食べさせていること、そして砂埃が入り放題の納屋で創っていたことが問題ですね。

ちなみに人間の食事と比較すると・・・・・・
(1)飼料となる穀物は「(なま)」ですが、ニワトリさんはちゃんと消化吸収できます。 人間は加熱して「α化」という構造変化をさせないと、消化吸収できません。

(2)鶏さんはを食べてもヘーキです。 というかむしろ、積極的に胃の中に砂や石を入れ、それでエサをすりつぶします

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2013年06月19日

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こんにちは! たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

「世界で最も美しい人」として選出され映画「アイアンマン」などで有名な女優グウィネス・パルトローさんが先日料理レシピ本を出版したのですが、「とても作れない!」と話題になっているようです。(http://topics.jp.msn.com/entertainment/movie/article.aspx?articleid=1776414)

 

その理由は「高価すぎる」こと。

「働く女性をターゲットにしている」と言いながら、一般家庭には無い食材がレシピにズラッと並んでおり、レシピ通りに作った場合、家族の食費は1日300ドル(約2万7,000円)を超える高価なものになるんだとか。

例えば朝食レシピ「ほうれんそうとマッシュルームの卵白オムレツ」「スイートポテトのマフィン」だと、

・たまご・・・アヒルのたまご限定です! →28ドル27セント(約2,544円)

・マフィン・・・無グルテンの粉を使用します! →44ドル(約3,960円)

・・・・・・といった具合で、ランチやディナーでもサラダだけでも一万円オーバーになる・・・んだそう。

「子供に野菜を食べさせたい働くママがターゲット」とのことですが、いかに共働きの収入でもこれではキビシすぎ!ですねー(^^;)

日本でも俳優 速水もこみちさんがレシピ本『MOCO’Sキッチン』を出版しましたが、この料理を紹介している朝番組『ZIP!』の料理コーナーも「料理は凄いけど食材とか調味料の調達が難しくてマネできない。」などの感想で話題になっていました。

ただ、その番組レシピ本の方は作りやすい料理だけをチョイスしているため、評判は良いようです。

商売では、「誰に」「何を」「どうやって」をきちんと決める事がとても大切だと言われます。

もちろん「健康を守ること」は大事なのですが、

「働くママのために」

と決めたのであれば、「どんな生活をしていて」「どこで食材を買って」「どうやって作るのか」など、ちゃんと明確にイメージを固めないと、結局は想いが伝わらないことになっちゃいます。

アヒルのたまごも美味しいんですけどねー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2013年05月7日