冷蔵庫から出したて卵の方が美味しくできる料理
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
「たまご料理ってホラ、
いちいち常温にするのが
面倒なんだよね。」
って耳にすることがあります。
たしかにそうかもしれません。
料理の本を見ても、
ゆでたまごや一部の卵料理レシピで
『まず冷蔵庫から出して
常温に戻してください』
なんて書いてあります。
ですので、よりおいしい
たまご料理を作ろうとですね、
キチンと守っていただいている
方も多くいらっしゃるのです。
ですがコレ、じつは
料理によって違う
のです。
逆に
冷蔵庫から出したて
ヒエヒエの方が
美味しくできる料理も
あるんです。
・麻薬たまご(黄身トロトロゆでたまご)
たとえば韓国中国でヒットし
昨年バズった『麻薬たまご』は
冷蔵庫から出してすぐ茹でる
のが正解です。
これは煮玉子の
一種なのですが、
白身はしっかり
黄身が超トロトロ
となるのが美味しさの
ヒケツなんですね。
とすると、
黄身がしっかり冷えた状態から
短時間(熱湯から6分程度超)
茹でて、
超トロトロ半熟にするのが
ベストなんです。
ただし、
その分ヒビが入りやすいので、
古いめのたまごを使ったり
卵のおしりに穴を空ける
などの工夫もいります。
・目玉焼きはヒエヒエ卵で作る!
あと、目玉焼きですね。
たまごの黄身は、油脂分が多く
低温ほど固めの食感になります。
冷えたほうがより
黄身がしっかり盛り上がり
球に近くなります。
すると、焼いた時に
黄身の内側に
温度勾配ができやすく、
外はしっとり
中はトロトロの
めちゃウマの目玉焼きが
作りやすいんですね。
ちなみに海外のレシピで
目玉焼きはしっかり常温に
してから焼く!なんて書いて
あることが多いですが、
これは日本とちがって
衛生面のリスクが高いから。
◆でも常温に戻すべき料理もある
逆に、しっかり常温に戻すべき
たまご料理もあります。
たとえばオムレツ。
流動性が重要で、
あらかじめちゃんと均一に
まぜるとよりトロふわの
美味しい食感に作りやすく
なりますので、
さっきと逆に
黄身に多く含まれる油脂分
の粘度を下げるため、
しっかり常温に戻しておく
方がつくりやすくなります。
あ、同じ理由で
スクランブルエッグもそうですね。
たかが温度、されど温度です。
うまく使い分けると、
よりたまご料理が美味しくなります。
ぜひお試しくださいませ~。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。