たまごの輸送ってスゴイ
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
スマホに出る広告って
「普段見たりクリックしているもの」
によって変わるそうですが、
最近ぼくの携帯には
農場経営のゲームCMが
やたらと出てきます。
「おお!たまごだ。」と
まじまじといつも
見ているからでしょうか!?
じっさい
どんなゲームかは
やってないのでわかりませんが、
CM動画では
すんごい数のたまごを
ニワトリが生んで
それをすんごい効率で
お客様のもとまで
運んでいます。
「いやいや、
実際はこんなんじゃないよ!」
なんて文句を言う気持ちは
さらさら無くって
「こんな風に運べると良いなぁ。」
といううらやましさで
いつも見てしまいます。
◆たまごの輸送はスゴイ
たまごって、
農場で産まれたものを
→洗卵選別場へ
→スーパーへ
→食べるお客様の手元へ
という
『輸送の段階』を経ないと
料理になって食べて
もらえないんですね。
で、ご存じのとおり
たまごは
中身が「液体」
外側が「割れもの」
ですから、
トラックいっぱいの
鶏卵輸送は
めちゃめちゃ重くて
すごく割れやすい物体
を運んでいる
ということになります。
薄いガラス瓶にはいった
ビールを運んでいるのと同じでして、
これってなかなか
たいへんなんですよね。
しかもほぼ毎日ですし。
じゃあ、
どうして割れないで
お客様の手元まで届けられる
のかというと、
①めっちゃ気をつけて運転している
➁容器の工夫がスゴイ
という2つのおかげ。
①「重くて割れる」対策のプロ運転!
僕たちが農場→選別出荷場までの輸送や
ご飲食店・スーパーさんへの配達輸送は
とにかく割れないように
めっっちゃ気をつかいます。
たとえば、
道の凸凹や駐車場への入り口の隆起など
ちょっとでも気になるところがあれば
かなり手前から減速して、
そこを通過します。
たまご一個は軽いですが、
運ぶとなると
数トンのたまごを
一度に積みますから、
もし急ブレーキなんかをかけちゃうと
その数トン分の運動エネルギーが
一気に前方方向へ押し付けられ
たまごなんか割れちゃって
大変なことになってしまいます。
ゆるゆる、ゆ~~っくり減速
する必要があるんですね。
僕も輸送トラックの運転では
なんだか振動で爆発する
爆弾を乗せてるみたいな
気持ちになります。
➁安定させる容器トレーがすごい!
そして、
たまごの大量輸送を可能にしているのが
たまごを並べる専用トレー
これは、たまごのカタチが
もっとも安定するように
考えられてまして、
すんごい数をタテに重ねても
たまごそのものには荷重が
まったくかからないように
なっています。
プラスチックでできたもの
紙でできたもの、
いろんなトレーや
パック容器がありますが、
たまごを保護しつつ
負荷をかけずに重ねられる
たまごトレーと
たまご容器の仕組みのおかげで
大量にコストをかけずに
毎日輸送ができているんですね。
昭和の時代以前は
「もみ殻でたまごを輸送した」
なんて聞いたこともあるかと
思いますが、
輸送効率でいうとおそらく
今の百分の一以下だったんじゃ
ないでしょうか。
「たまごはぜいたく品」
だった時代のワケは
輸送コストにもあったはずです。
大量輸送を可能にした
そして専用容器・トレーを
考案した先人、
作ってくれているメーカーさんに
感謝です。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。