海外でも黄身を月に例えるのか?
遅まきながら
月見メニューについて。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
秋のこの時期
月見バーガーなど
「月見」メニューが
年々増えてきてますね。
出かけるたびに目ついたら注文して
楽しんでいます。
食べながらふと、
「海外でも
黄身を月に例えたり
するんだろうか?」
と考えたんですね。
欧米には
「エッグムーン」
というものがあります。
たまごのお月様
ですが、
これは日本の月見シーズンの
『秋』じゃなくって
春の満月のこと。
イースターや
春分の日前後の満月を
こう呼びまして、
魚や鳥、自然の生き物が
春になってたまごを産みはじめる、
そんな時期の美しい月を指します。
日本人的には
『たまごお月さま』
なんて聞いたら
おいしそう・・!
と考えてしまいますが、
欧米では
卵(が生まれる時期の)
お月さま
なんで
食欲とは別
なんですね~。
じゃあ、
食べ物に関してどうかというと、
これがまぁ
ビックリするくらい
「月=黄身」の事例が
欧米にもアジアにも無いんですね。
黄身を月にみたてた料理って
もう日本オリジナルだと
言っちゃっても良いかも
しれません。
欧米では、
『月』の名の食べ物
=『丸い』たべもの
なんです。それも圧倒的に。
たとえば
『ムーンパイ』といって、
マシュマロをクラッカーで包んだ
日本の「チョコパイ」みたいなのや、
『ピザムーン』なんてのがあります。
三日月型のピザロールで、
ペパロニとチーズがたっぷり入ってます。
(ちなみに木星の惑星「イオ」が
ピザそっくりなので「ピザムーン」
のあだ名があります)
そもそも
ヨーロッパでは
子どもに
『月はチーズでできている』
と教えるそうで、
月といえばチーズなんです。
月→卵というイメージは
どうも欧米には無さそう。
これも
チーズの塊のカタチが
月みたいだから。
たしかにこっちの方が
黄身よりも月っぽいかも・・!?
中国にも卵の黄身が入った
『蛋黄月餅(たんふぁんげっぺい)』
という料理がありますが、
月餅の「月」は卵が由来じゃなくて
同じく丸い形と食べる時期が由来です。
まぁ、日本でも
月見うどん・月見そば
→『月見料理』が広がる
という流れですから、
それが無ければたまご料理と
『月』の名はリンクしてなかった
かもしれません。
むしろ『ニワトリ=太陽』が
世界共通のイメージですから、
黄身=太陽だったかもしれませんね。
太陽バーガーに太陽うどん。
これはこれでアリな気がします!
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。