なぜ豪華客船のシェフは二流が良いのか?:たまごの風味1
台風一過、暑い日が続きますね。
徳島はいよいよ本日より阿波踊り。
こればっかりはワクワクします。
■豪華客船のシェフは二流が良い・・?
私は徳島でワクワクですが、さて、暑い夏は遠出して優雅に船旅だね、
なんて方もいらっしゃるかもしれません。
「読むクスリ」という本に、「豪華客船に一流のシェフは向かない」という話がでてきます。
一流のシェフは、絶対味覚を持っています。
自分の体調によらず、常に「最高の味」を作ることができます。
とても素晴らしい事ですが、これが世界を周り長旅をする豪華客船では、マイナスに働いてしまうんです。
毎日同じ味ばかりだと、飽きちゃうんですね。
逆に、二流(というか絶対味覚を持たない)シェフならどうでしょう?
暑い日には無意識に、塩味の濃い料理になったり、
雨の日や曇りの日、毎日違う天気の中、ちょっとしたコンディションの違いで味が変化しちゃいます。
おんなじメニューでも、微妙に味が変わっちゃうんですね。
そして、お客の方も、「今日はちょっと冷えるから、ガツンと元気の出る料理が食べたいなー。」なんて思ってたりします。 環境で、好みが日々変わるんですよね。
おなじ環境、おなじ感覚下にいる、作り手と食べ手。
だから、飽きが来ない。
家庭の味と共通するものがあるかもしれません。
そして、これが毎日食べる、たまごの味の秘訣、さらに仏教の教えに伝わる長生きの秘訣へとつながるんです。
このことについては、また次回。(つづきます)