たまごスープが家計を救う!?
「モノではなく、価値を売る。」
こういう発想があります。
例えばレストランでも、ある店は「健康」を売っていたり、
また別の店は「家族の団らん」を売っていたりします。
さて、話変わって、クノールの「たまごスープ」。
発売開始から十数年たった、ロングセラー商品です。
この商品が、伝える「価値」を変えることで、売上を伸ばしているのをご存知でしょうか?
スープ飯ブームのおかげ!? 味の素のたまごスープが好調(日経トレンディネット)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20090903/1028550/
この記事によると、
家庭でのご飯に関する調査によると、不景気の影響で家でご飯を炊く頻度が増えており、80%の家庭がご飯を余らせているんだそうです。
さらに約80%の家庭の主婦は、余ったご飯を有効に活用するレシピを知りたがっているそうです。
余ったご飯の活用にスープ飯はもってこいなんです。
そして、「たまごスープの素」は、このスープ飯にピッタリで、しかも応用力大。
そこの食べ方を提案して、新しい価値を伝えているんですね。
不況の中、余ったご飯を無駄にしたくない、そしてそのご飯を使って、もっとおいしい食事をしたいとのニーズが、スープご飯のファンを増やしているようです。
つまり、「おいしさ」だけじゃなくて「節約」を売っているということですね。
だから不況のなか、新しいお客さんを創出しているわけです。
うーむ、なるほど。
では、自分たちはいったい何を売っているのか?
たまごという商品は一緒でも、
「おいしさ」なのか、「繁盛」なのか、「ワクワク感」なのか、届ける価値をハッキリさせて方法(戦略)を変えていくことが、「経営」なんでしょう。
我が社は今月末が決算。
来期の計画へ向けて、いろいろ考えさせられるニュースでした。(^^)