4分33秒のたまご
「『4分33秒』みたいな たまご の魅力があるってことやね。」
こんな話を音楽好きの知人としたことがあります。
「4分33秒」とは、曲の名前。
オーケストラの楽曲です。
楽譜を見ると、驚きます。
最初から最後まで、すべて全休符。
つまり、4分33秒のあいだまったく音を出さないということ。
演奏(?)のあいだオーケストラの奏者は、舞台の上で静かに座っているだけです。
この静寂の中、観客は様々な音を聞きます。 お互いの息づかい、自らの心臓の鼓動。 小さな会場であれば、木々のざわめき、小鳥のさえずり・・・、普通では聴く事のできない、さまざまな「音」に触れることができます。
◆静かなるたまごの実力
では、たまご料理についてはどうでしょう?
濃厚でしっかりとした、風味高いたまご。 もちろんこの様なたまごも重要ですが、逆に“主張しない”、そんな魅力があっても良いのではないでしょうか?
香りも控え目、味も出過ぎないために、周りの風味を活かすたまご。 茶碗蒸しであればダシの香り、ぎんなんの風味、繊細な和の食材の香り・・・。普通のたまごでを使っていては感じ取れない、さまざまな「味の出会い」を存分に楽しむことができます。
そんな「名脇役」のたまごだって、あって良いですよね。
弊社の扱うたまごの中には、このようなたまごが何種もあります。
「おいしさ提供業」である私達にとって、とっても自慢のたまごなんです。(^^)
◆おまけ
ちなみにジュークボックスのレコード盤にも、同じような楽曲があります。「お金入れれるから、二分間音楽無しで飲ませてくれ。」 これまたざわめきが新鮮に聞こえるんでしょうね。