台風の日のたまご
こんにちは。こばやしです。
強い台風6号、通称マーゴンちゃんがいよいよ上陸です。 名前は可愛いですが、おっそろしく強暴なようです。
ドラえもんの名作に、「台風のたまご」をのび太が孵して育て愛と友情を育んでいく「台風のフー子」というお話があるのですが、こちらは子犬くらいのちっちゃいヤツ。 マーゴンもこれくらいだと良かったのですが・・・(^^;)
台風慣れしている徳島県民としても、ちょっと心配です。
さて、こんな日のたまごは、どうなっているのでしょうか・・・?
◆台風のニワトリさん
こういうときは、ニワトリさんも鶏舎の中でジッとしているのですが、風雨で「ガシャン!」などと物音がすると、驚いてどこかに体をぶつけることがあります。 ニワトリさんはお腹の中に何個もの「たまごの素」を持っているのですが、体に衝撃を受けると稀に卵管が内出血して成長中の卵に入ってしまう、血が少し混じったたまご「血卵(けつらん)」を産むことがあるんですね。
この血卵、基本的に食べても全く問題は無いのですが、見た目にもやっぱりよろしく無いので、下記のような「透光検卵」という工程で中を調べ除去していきます。 台風や雷雨の後は特に多くなりますので、注意が必要です。
また、放し飼いや開放式農場での飼育たまごなので、風雨とともに泥はねや水が付いてしまいます。 これは洗卵工程でもなかなかとれないので、外観の面から選別ではじいてしまう規格外のたまごが増えます。 これは一般にはお出ししません。 中身はおんなじ美味しいたまごなんですけどね。とほほ。
早く台風も通り過ぎて、見た目にもピカピカのたまごを産んでほしいものです!(^^)