海外の新しいたまご料理は、ヒントいっぱい
ゆでたまごに目玉焼き、
オムライスにたまごやき‥‥‥
「ホッとする」
「変わらぬ朝食の味」
「懐かしい母の味」
そんなイメージもあるたまご料理
その反対に
最新の機器を使った
新しいたまご料理が次々と生まれています。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
五輪・パラリンピックで来日した方が、
日本食の美味しさを世界に紹介してくださっています。
そんな海外の方が驚くのが、
「炊飯器」のこと。
「お米を炊く」というシンプル目的なのに、
10を超える上場企業が
20種以上の新商品をだす。
しかも毎年。
この事実に、ビックリされるようです。
さらに、
古参メーカーだけじゃなく、
異業種からの参入や
ベンチャー企業も多数販売を開始して、
市場規模も一割近く広がっている
さながら「戦国時代」
このこともなかなかの驚きポイントなんだとか。
たしかに。
たとえば「ナン」を焼く釜かなんかが
同じ状況だったら、
「マジで!?」「こだわりすごいな!」
ってなりそうです。
そういえば、
来日された外国の方が
とても不思議がるのが、
「日本で緑茶が飲みたいのに
カフェにない」
ペットボトルを買うしかない
ってことなんです。
これなんかもお店では
どこでも飲めるから
値段がついていないわけですが、
あまりに
生活に定着しすぎていて
気づかない点ですよね。
さて、
たまご料理にも、
海外から見ると
実は「すごい!」
そんなことが
海外の大人気たまご料理メニュー
から気づけます。
ユタ州のソルトレークシティーに、
ファリッジ(forage)というレストランがあります。
ここの名物が、
『変わった玉子料理』
として評判なんです。
シェフのボーマン・ブラウンさんと
ヴィエト・ファムさんが
いくつも新しいたまご料理を
考案されているのですが、
代表作が
「スロークックド・ファームエッグ」
真空調理法という、
空気をのぞいた状態で
じ~っくり低温調理をして、
熱は通っているけども、
黄身はとろとろ
白身はふわふわとろり
摩訶不思議な
「新しい」食感が評判なんですね。
サーブした後に
お客さまの目の前で、
チキンのブロード(濃厚だしスープ)をかけて完成
うーん、ステキです。
低温でじっくり加熱
火がとおっていて
スクランブルエッグ風だけども、
限りなく生に近い
ポーチドエッグ風だけど、
とろとろ食感になる絶妙の具合に火がとおっていて、
限りなく生に近い
こんな低温調理のたまご料理が、
米国だけじゃなく、
いくつもの有名星レストランで
取り入れられています。
さて、この、
『火がとおっているけども、
生にすごく近くて
トロトロ食感』
この低温調理たまご料理
食感の感想って、
何かに似てません?
そう、
『温泉たまご』の食感なんです。
70℃弱でじっくり加熱する
温泉玉子ってようするに
「低温調理たまご」
なんですね。
そもそも温玉って、
世界的には超レアな調理方法で、
海外ではほぼ存在しません。
該当する言葉も無いですから、
英語でも温泉玉子は
「Onsen-tamago」です。
誤解を恐れずに書くなら、
そんな和の温泉玉子の技法が、
近年世界で「新しい」と
脚光を浴びている、と言えます。
もちろん
泡立て
ロースト
香りづけ
など、
こだわりの技法が重ねられていますので、
単なる温玉、ってわけじゃなく、
真にまったく
新しいたまご料理になっているのですが。
後日ご紹介しますが、
たとえば
従来のあるたまご料理を
温泉玉子でつくるだけで、
一風変わった料理にすることだってできます。
そして、温泉玉子だけじゃありません。
〇温故知新で新しいたまご料理を!
他にも、
「和の技法」の
たまご料理を、
洋に
中華に
活かす
そんな発想があれば、
まだまだ新しいたまご料理が生まれます!
その余地がた~くさんあります。
たとえば、
和の伝統技法
薄焼き卵でつくる
「たまごの菊かざり」
これなんか、
フレンチでも、
イタリアンでも、
充分アレンジして
つかえるステキな技法だと思います。
逆に、
生クリームなどをつかった
オムレツ
プリン
こんなたまご料理の
「滑らか食感」の技法は、
いろんな応用があります。
そんな
洋のテクニックを
逆に和食に取り入れられたら‥‥‥!
ワクワクしますね!
あなたのお店から、
ぜひこんな、
新メニューが生まれます事、
とてもとても
楽しみにしております!
たまご調理での
マニアックな引き出しでしたら、
いつでもお声がけくださいませ。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。