「名前に偽りあり」の玉子料理が面白い【科学的新メニューの可能性】
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
ひさびさにカップ焼きそばを食べたんですが
ときどき無性に食べたくなりますよね~。
以前、友人がツッコんでいてなるほど、と思ったのは、
「焼きそばじゃないじゃん。」
ということ。
たしかに。『ゆでそば』ですよね。
でも、
よく考えてみれば、
たまごでもこんなメニューがあるんですよね。
たとえば、煮玉子。
とくに「“半熟”とろとろ煮玉子」
煮こんでいたら、こんなのできませんよね?
実際の名前とするならば正確には
「漬け込みゆでたまご」?でしょうか。
また、目玉焼き、といいつつ、
日本では、片面焼きでふたをして水を差す、
という作り方をする方が多いですよね。
それって厳密に言うと「蒸したまご」
でもあります。
いや、だからだめだ、
正確にやれ、って言ってるんじゃないんです。
カップ焼きそばとおなじで、
作り方と「名前」がちがっても、
同じ様に美味しくできればいい
そう考えると、
たまご料理って
もっと自由に美味しく作れる可能性があるんじゃないでしょうか。
たとえば目玉焼きは
鉄板から熱するんじゃなくて
完全に蒸して作ってみたら、
中心とした側のぷるぷる具合が
独特の目玉焼きになったりもします。
京料理には、
だし汁に溶きたまごを入れて
固まったら水分を切って
巻きすで固める、
「まったく焼かないたまご焼き(出汁巻き玉子)」
があります。
これ美味しいんですよね~。
低温調理や減圧料理、
最新機器を使った料理が近年伸びていますが、
生卵に深海のように水圧をかけてやると、
加熱してないのに「ゆでたまご」になります。
生卵の風味を持った
ゆでたまごです。
塩よりも醤油と抜群に合う
面白いゆでたまごなんですね。
また、温泉玉子もおなじです。
温度コントロールがむずかしいため
ガスの普及する近代までほぼ作られておらず、
また生食文化が浸透していない海外では
ほぼ知られていない温泉玉子は
玉子料理の中では
まだまだ知見が少ない
面白いポテンシャルがあります。
たとえば、
温泉たまごを巻いて作った
オムレツは絶品ですし、
温泉玉子の技法を応用した
出汁巻き玉子は
かなり美味しいんです。
絶妙の温度帯で
ふるふるの食感ができている
それを利用した半調理は、
かなり面白い食感となります。
ぜひ料理の名前にしばられない
調理方法で、
面白い繁盛メニューを
考えてみませんか?
ここに出したのはホンの一例ですが、
「えっ!?そんな方法が!?!」
みたいな楽しいやりかたがありますよ~。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。