こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
「味変」という言葉をご存知でしょうか?
読んで字のごとく
味を変化させることを言います。
食べていると
「だんだん飽きてくる」
という現象がおこり、
それを防ぐために
味噌や唐辛子にお酢
ワサビやレモンなど
香味や香辛料を足して
味を変えるテクニックです。
先日食べた一風堂のラーメンでも
ごま調味料のカタマリが小鉢で付いていて
飽きたらそれを入れて
担々麺風にして食べられるようになってました。
一食で二度おいしい食べ方ですね。
さて、この
「飽きられない」
というキーワード
いうまでもなく
飲食店さんでは
非っ常~に需要ですよね。
どんなに美味しくても
「充分食べすぎたなぁ。
もうしばらく食べなくても
イイかな。」
…と思われたなら
結果リピートの減少をまねき
売上が下がってしまいます。
僕なんかは、以前は
その味が好きで食べているなら
最期まで同じ味でも別に良いような
気もしていましたが、
味変を楽しんでみると
変化の妙がある方が
たしかに美味しく楽しめますね。
以前、あるレストランの
シェフさんとお話した際に
「あともうちょっとだけ食べたいな、
と思わせる絶妙の量や味が
一番良いんだ。」
とおっしゃっておられまして、
その理屈で言うと
味変は非常に理にかなっているんですね。
そして、
この「味変」には
たまごが非常に効果が大きいのです。
これは、
当社のお客様の焼き肉専門店さんの
「味変」付けダレですが、
焼肉の甘辛いたれとは違って
ちょっとダシ系のたれに
たまごの黄身が入っています。
飲み食いが進んでちょっと
お肉に食べ飽きてきたころに
この付けダレを
ちょいと肉をつけて食べると
非常に美味しくって
さらにお酒も箸も進むんですね。
このような味変での生卵のメリットは、
大きく2つあります。
◆たまご味変の2つのメリット!
・味のマスキング効果
・食感のアレンジ
です。
マスキング効果とは、
塩味とか苦みや辛味酸味など
とがった味をまろやかにする効果です。
たまごの黄身には
旨味成分であるアミノ酸
がたっぷり入ってるんですが、
これが塩かどや酸味かどを取り
めっちゃまろやか~にして
食べやすくしてくれます。
お腹の減った最初は、
辛味でもなんでも
とがってガツン!と来る味が
美味しく感じますが、
食がすすんでちょっと落ち着いてくると
すぐに飽きがきてしまいます。
最初はガツン!でそのあとは
まろやかに食べられる、
これは「黄身の味変」の大きな効果です。
第二の、食感のアレンジですが、
これは、黄身のとろみ効果ですね。
黄身のとろみは
滑らかな食感を舌にのせてくれまして、
やさしい感覚で食を楽しむことができます。
焼肉やすき焼きで
生卵がこのように合いますが、
それだけじゃなく、
先日ご紹介した出石(いずし)皿蕎麦も
生卵とそばで食感の味変が絶品ですし、
マグロの刺身なんかにも
卵黄を絡めると絶品です。
また、意外と洋食でも
卵黄の生卵ソースが非常に合います。
ぜひ、「味変」の効果的ツールとして、
あなたのお店のメニューで
卵の黄身を活用してみませんか!?
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。