こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
知人から美味しい野菜を箱でたーくさんいただきました。
どう料理してやろうか、とワクワクしています。
冬はいいですね~。
旬のいろんな野菜や魚
がたくさん出ているので、
料理をするのに
テンション上がりますよね!
そういえば、旬の野菜や魚って
価格が安くなりますが、
考えるとオカシイ気がします。
これ他の業界だと
逆だったりしますよね?
たとえば「服」だと、
シーズンのものって高くて、
過ぎるとバーゲンです。
「人」もそうでしょうか?
旬の人気俳優さんやCM女王は、
めちゃくちゃギャラが高いです。
野菜だって、
美味しいんだから、
高くってもいいような気もします。
もちろん需給バランスで
価格が変わるわけですが、
いっそそんなのカンケーなく、
「気温〇度以下になると甘味が増すから
出荷量にかかわらず値段〇〇〇円にする!」
みたいな、
多く出す時期こそ高くなる!
なんてのも、
じつは納得性が高いんじゃないでしょうか。
だって「美味しい」んだから。
業界の常識、非常識って
考えてみるとおもしろいです。
さて、
たまごには2つの「旬」があります。
ひとつは、1月後半のいま。
『大寒』の候2週間は、
寒さが快適な鶏さんにとって
一年でいちばん餌食いがよく、
滋養に富んだたまごを産みます。
中国の風水では
この時期のたまごを食べると、
活力が増して金運が上がる
そんないわれもあります。
たしかにこの時期は、
たまごの味も濃いし
黄身のハリもばつぐんです。
もうひとつの旬が、
「春」
3月中旬~4月にかけて。
そもそも千年ほど前、
たまごって春先にしか
食べられなかったのです。
ほら、ツバメだってスズメだって
カモメだって、
春先しか卵を産みませんよね?
鶏さんだって同じでした。
その証拠に、
俳句や和歌の“季語”も、
「たまご」イコール「春」です。
じっさい、
春先の鶏のコンディションってばつぐんです。
産卵率も上がりますし、
卵質の良いたまごを産んでくれます。
もちろん、味も絶品です。
ぼくたちは、この鶏さんが
いちばん元気な時期に
短期間だけ飼料を切り替え
特別なたまごをお出しして
「春の旬たまご」や
「春の若どり旬たまごフェア」
なんて銘打ったフェアを
していただきます。
一般のお客様のご反応も良いですし、
料理人の皆さまのご評価も高いです。
きっと昔の人は、
すこしずつ陽気があったかくなる
空気のぬるみを感じた時に
「たまごがそろそろ食べたいなぁ。」
なんてワクワクしていたのでしょうね。
なんだか感慨深いです。
お客様との春の打ち合わせがそろそろ始まりますが、
千年前に思いをはせて、
ワクワクしながら進めていくのが楽しみです。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。