こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
知人から「生たまごで淹れるコーヒーがあるらしいぞ。」、と聞いて仰天ビックリしたので調べてみました。
「卵コーヒー」は北欧伝統の淹れ方だそうで、米国でも中西部あたりに多くある“北欧系ルター派教会”にて長い伝統としてふるまわれているのだとか。
味は軽めでクリアーな風味、酸味や苦みがなくて飲みやすいのだとか。わりとカンタンにできるので、淹れ方をご紹介しますねー。
<用意するもの>
鍋(ポット)・コーヒー豆(挽いたもの)・たまご1個・紙フィルター1枚
<作り方>
1)鍋に9カップ分の水を入れ、沸騰させます。
2)粉ひきコーヒーに水1/4カップと生たまご一個を入れてかき混ぜます。→ 混ぜ終わるとなんとなく「湿った鉢植えの土」みたいになります。
3)卵&コーヒー混合物にお湯を注ぎ、3分間ボイルします。(※コーヒー粉が固まって浮かんできますが気にしません)
4)3分経ったらすぐに火から離し、1カップの冷水を注ぎます。その後、10分静かに置きます。(コーヒー粉のカタマリはゆっくりと鍋底に沈みます)
5)ペーパーフィルターなどを通してドリップし、カップに注ぎます。ドリップ前にゆっくり置く時間を長くすると、苦みは強くならずにコーヒーの風味だけが強くなります。
以上です。
最初に卵とコーヒー粉を混ぜる事、沸騰させて煮込むこと以外は、作り方は普通のコーヒーと変わりません。
卵コーヒー愛好家は卵殻も一緒につぶして混ぜる!?らしいですが、カラは入れなくても美味しく作れます)
こんにちは。
卵コーヒー愛好家の人は卵殻も一緒に砕いて混ぜる(!)らしいですが、カラは入れても入れなくても美味しく作れます。
そもそもなぜ“卵”を入れるのか??・・・と言うと、
こばやしが思うに、これはフランス料理などでも使われる“卵白(と卵殻)の吸着作用”を利用する調理法の応用ではないかと思います。フレンチではコンソメスープなど澄んだスープを作るために“卵の白身”を鍋に入れることがあります。これは卵白の「水溶性たんぱく」が固まる際に不純物や雑味成分を取り込んで固まるためです。同じ目的で、ラーメン店でもスープのアク取りに「卵のカラ」を鍋にいれるんですね。
この「たまご吸着効果」のおかげで、珈琲でも「清んだクリアーな豆本来の持つスッキリとした味わい」が楽しめるのではないでしょうか!
うーん、とっても興味深いです。
苦みや酸味の強い珈琲が苦手な方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
普段外では味わえない北欧伝統のコーヒーの風味、ぜひこの寒さ一番の夜に帰ってきたお父さんに、「おつかれさま。」の言葉と共にお出ししてみてくださいませー(^^)
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(参照:About.comScandinavian Food:Egg Coffee http://scandinavianfood.about.com/od/beverages/r/eggcoffee.htm)