こんにちは。こばやしです。
「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が公開中ですね。
評判も良いようで、昭和っ子レトロ好きとしては、何とか時間を作って見に行きたいところです。 20代のころ趣味でフリーマーケットをやっていたのですが、頂いた電話やラジオ、身の回りのものものなど何とも味があって素朴ながら機能性の高いデザインに魅了され、またお客さんのおじいちゃんおばあちゃん達とあれこれ話し込み、まさしく「三丁目の夕日」時代をあれこれ語ってもらったのを懐かしく思い出します。
さて、作中は昭和30年代後半ですが、この頃の鶏卵の価格を見てみますと、
全農東京市場
昭和36年 194円/kg
昭和37年 196円
昭和38年 206円
昭和39年 184円
となっており、卸売市場の流通価格として、一個約14円程度ということになります。
ちなみに昨年の相場価格が
平成23年 196円/kg
ですので、50年を経て、現代とほぼ変わらない価格ということになります。
が、
大卒初任給が1万3000円程度、もりそば一杯50円という時代ですから、当時のたまごは今よりずっと魅力の高いぜいたく品だったと言えます。
『昭和33年』(ちくま新書)の著者、布施克彦さんによりますと、
当時の感覚を今に直すと、たまご1パックで2000円くらいの換算になるんだとか。
ちなみに昭和30年代の、家計に占める食費の割合(エンゲル係数)は41%にもなり、これは現代の倍以上です。 古き良き時代とはいえ、食べていくのに大変な時代であったことは確かなようです。
にもかかわらず、昭和35年の東京一世帯当たりの年間たまご消費量は571個とすでに世界有数となっており、20年代後半の270個前後から比べても倍近くに膨れ上がっているという、「ALWAYS 三丁目の夕日」当時のたまご人気ぶりがうかがえます。
観に行かれた方、映画中の食卓にも、ぜひ注目ですよ!
(参照:http://nikkan-spa.jp/141714)