レダのたまごから始める
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
『レダの卵から』(AB OVO LEDAEUS)
という表現があります。
「一番はじめから」という意味で
由来はギリシャ神話。
ティスティオス王の娘で
絶世の美女レダ
彼女にひとめぼれしたゼウスが
白鳥に変化し近づいたことで
レダが産んだのが卵。
その卵から
ギリシャ神話一の美女
ヘレネが生まれ、
トロイの王子パリス
と禁断の愛に落ちることで
10年におよぶ
神々をも2分する
トロイア戦争が起こった…
つまり、
大きな物事を議論したり考えるとき、
「最初っから順番に考えましょうよ。」
みたいな意味で「レダの卵から」
という表現が使われるんですね。
さて、話変わって
お店様と
僕たちのたまごお届け
ご縁がスタートする
そのきっかけには、
新規開店のご飲食店さんが
多くいらっしゃいます。
ですが、みなさま、
「どんなたまごを取ろうか。」
…と考えるタイミングは、
意外と開店準備の
後のあとの方になるんですね。
まず打ち合わせ&決定するのは
不動産、デザイン・建築関連
ついで厨房などの機器設備類
そして人の採用関連
最期に食材…
というケースも少なくありません。
「あ、そうだ、食材どうしよう?」
みたいな。
いや、食材をないがしろにしてる
という意味では無くて
「時間のかかるものから先に」
となると
どうしてもその順番になりがち
ということです。
ですが、もし、
けっこう早い段階で
「たまごの検討」をされるならば
原価率の比較的低くて
満足度のとても高い
繁盛たまごメニューを考える
そんな余地が多く生まれます。
たまご料理は付加価値がつけやすく、
ちょっとした伝え方のちがいで
来店客さんに魅力的で
粗利が取りやすい工夫ができます。
ちょっとたまごにこだわって
それをうまく伝える方法を
事前に考えるだけで
たとえば女性ファンがとてもついたり
近所のリピート率を上げたり
そんな価値も盛り込めるんですね。
「レダのたまごから」
の格言のように
最初から、とはいかなくても
ちょっと早い段階で
気にしてくださると
「お役立ちが増やせるなぁ。」
そう感じます。
御開店準備中のかた、
考えてみて下さいませ。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。
(参照:「旅行者」の食卓 米原万里・文春文庫)