選挙でよく出る「たまご」の話
といっても、今回の衆院選じゃありません。
海外のお話。
それは、「卵が先か鶏が先か」というフレーズ。
「chicken and egg situation」 とか、「the chicken or the egg」
と言われます。
もともと海外では、卵の慣用句や格言が多用されるんですが、政治に関しても同じ。
海外サイトで調べ物をしていると、卵関連の記事や文章に交じって、たくさんの政治家の「卵と鶏」コメントが出てきます。
この「結論につながらないどうどうめぐりの状況」を表す言葉、欧米と比べると、意味を知っている人は多くてもあまり日本ではこの言い回しはしないです。
次に多いのが、「金の卵」、「golden egg」。
これは、「金の卵を産むめんどり」の寓話から来ています。
『金の卵を産むにわとりを飼っていた夫婦。その雌鶏の腹の中の金塊をてっとり早く取り出そうとして、腹を裂いてしまいます。結局お腹に金塊は無く、にわとりも死んじゃって金の卵も手に入らなくなっちゃった。』
こんなお話です。
おおもとを揺さぶりすぎると逆にマイナスになるかもしれないよ、という意味の引き合いで、多くの議員さんがコメントしています。
こちらも案外日本では言われないような?今回の衆院選の中では、まだ聞いたことないですね。
やはり、
「慣用句」「引き合い」は、文化に共通のものがあると、最大限に効果を発揮するからだと思います。
先の「卵が先か鶏が先か」は、キリスト教文化ではメジャーな論題ですし、「金の卵」はイソップ童話、向こうでは知らない人はいないストーリーです。
ガリバー旅行記では、 イギリスの与野党争いを「ゆでたまご」の剥き方に風刺されていますし、案外、海外では「たまごと政治」のつながりは深いのかもしれませんね。